あらすじ
外周にぐるりと吊るされたカンテラの灯。
骸のように聳えた建造物が立ち並び、天を覆う。
常に空気は薄暗く、陽の光が地を照らすことはない。
――そこは、「カンテラ町」。
青白く揺れる灯がともる町。
その光は、彼岸の者から身を守り、
彼岸の者を逃さない。
紫雲の診療所を訪れた
新たな「七毒」の一人、水月。
同じくして持ち込まれた凶報に、
「骨董屋」荼毘丸は眉をひそめた。
黄泉神(よもつかみ)より発令された手配書。
そこに描かれた人物は
他でもない彼自身だった。
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【登場人物】
・紫雲(しうん)(♂)
・荼毘丸(だびまる)(♂)
・水月(すいげつ)(不問)
・篝(かがり)(♀)