あらすじ
近未来の日本。予備役の軍人である夏目雄三は、台湾に派遣されることが決まる。雄三には聡美という娘がいたが、その娘と同じ位の年齢の娼婦・小菊のもとに通い詰めていた。小菊はすっかり雄三に心奪われ、雄三も小菊を可愛がっていたが、戦地に赴く前夜、何故か雄三は小菊の所ではなく、多くの男を虜にしている名高い娼婦・胡蝶のもとを訪れる。死ぬまでに一度抱いてみたかったという雄三は、自分の軍人としての役割への葛藤や、小菊を幸せにしてあげられない自分の不甲斐なさを嘆く。雄三が小菊のもとに足繁く通っていたことを突き止めた聡美は、意を決して小菊を訪れ、対面するのだが…