午前3時のリリィ
(ごぜんさんじのりりぃ)
初演日:2021/11
作者:紺野 優
作者へ連絡(上演許可依頼など)
初演会場
 J:COMホルトホール大分
初演劇団
 大分東明高校 演劇部
キャスト総数
5(男:- 女:5 その他:-)
上演時間
60分
あらすじ
 
 理沙、23歳。
 大学を卒業後、地元IT企業に就職するも1年足らずで退職。
 自分自身を「社会不適合者」だと思い込み、塞ぎ込んだ理沙は、大学に進学させてくれた両親に見せる顔がないと、
 市内で一番家賃の低いシェアハウス「おじぎ荘」に転がり込む。
 
 そこで出会ったのは、女性オーナーの優里に、年上の強気なアネゴキャラで、起業を目指してお金を貯める紗季。
 水商売で金を稼ぐ絵梨に、やりたい事が見つからず、バイトも長続きしない美紀。
 まるで女子寮のような生活の中に飲み込まれていく、理沙。

 大卒に高卒。正社員にアルバイト。唯一の共通点は「女性」であること、だけ。それぞれの強い個性が渦巻くおじぎ荘。
 「うちらが高卒ってこと、その話と関係なくない? なに? 高卒だったらダメな訳? そんなに大卒が偉い訳?」
 「ちゃんとした仕事に就くどころか、バイトすら長続きしない。家に居ても全然手伝いもしないでスマホばっかり触って、
 適当に毎日生きて。もうそんなの言わばニートじゃん。ただの子供じゃん。分かる? それがもう答えみたいなもんでしょ」
 徐々にすれ違っていく、5人――

 そんな中、
 「その……、このままだと、ここ、閉めなきゃいけないかもしれなくて」
 急に訪れた、シェアハウス「おじぎ荘」存続の危機。

 「その、なんか、自分でもどうしていいのかよく分からないんだけど、ご、5週目だって……」
 不倫相手の子供を授かってしまう、絵梨。

 「実は3日前にプロポーズ、貰ってたの、彼から」
 長年付き合った彼からプロポーズを受けるも決断出来ずにいる、紗季。
 「だって、うちが抜けたらおじぎ荘、どーすんのさ。優里1人で絵梨や美紀の相手出来る?」
 
 おじぎ荘だけでなく、このままでは5人もバラバラになってしまう。

 夜中の3時。理沙は1人考える。
 そして他の4人も悩み、考える。

 ――女性であることを、誇りに。
 もう一度5人は団結し、おじぎ荘と共に新たな人生を踏み出す。
 
著作権使用料
はりこのトラの穴の規定に準ずる
追記
 
 上演許可ならびに上演に関するご質問等は、
 当サイトを通して頂き、上演は必ず私からの「上演許可」をもって
 行うようにしてください。無許可での上演は固く禁じます!

 ■はりこのトラの穴規定
 1/小学校、中学校、高校、その他学生の無料公演……無料
 2/アマチュア劇団の公演、学生の有料公演……5000円
 3/プロの劇団の公演……全チケット収入の1割
  ※全チケット収入の一割が5000円に満たない場合は5000円
 4/記録物の公開……作者と別途相談のこと
 
その他
 
 ■ 作品コンセプト ■
 
 どうもこんにちは。作者の紺野です。コロナでしんどい日々が続きますね。
 皆さん、元気に過ごされていますか?
 
 さて、今回約2年ぶりに新作を書き下ろしました。
 作品名も、演劇というよりもちょっと小説っぽさ? ドラマっぽさ? 映画っぽさ?←どれだ
 を出してくて、あれこれ悩んで、結果「午前3時のリリィ」と名付けました。

 そんな本作ですが、今回の作品コンセプトは
 「女性による、女性の為の演劇脚本」ということで、紺野史上初のオール女性キャスティング脚本です!
 男性は1人も出てきません! 見事に女性だけになっております!

 実は女性だけ、男性だけ、と今のジェンダーレスな時代には相応しくない考え方ですが
 そうやって、キャスティングを片一方だけにした作品を書いてみたいなあとずっと思っていまして、
 今回はその念願の夢が叶った作品となります。

 先日、執筆完了後にニュースでアフガニスタンのタリバン政権のニュースを見ました。
 そうでなくても男女差別の話は今でも、日本でも聞こえてきてしまうお話です。
 いつまで経ってもなくならない男女差別に憤りを感じます。

 女性を取り巻く、社会の風。
 コロナ禍で仕事を失い自殺、という痛ましいニュースも女性が多いような気がして……。
 早期出産した赤ちゃんが緊急搬送先が無くて亡くなるという痛ましい出来事もありました。
 どうやって生きていこう、そう思っている人が沢山いると思うんです。

 じゃあ、文字書きの私に何が出来る? そう思ったときに、
 全ての女性の背中を押すことは出来ないかもしれないけれど、観て、それこそ演じて、
 自分が「女性で良かった」と胸を張って、誇りを持って、よし今日も明日も頑張るんだ。
 そう思ってもらえるような作品を作ろう、そう思ったんです。

 前作「ミルクテイスト」では、高校演劇の上限上演時間を1時間もオーバーする約「120」分、
 約「2」時間に及ぶ大作を作ってしまったので、反省して今回は約「60」分ものにしました。
 とは言え、実際に自分で発声してみて本当にジャスト「60」分だったので、
 場面転換の時間や、感情を込めての演技、台詞と台詞の間の「間」なんかを足し算すると
 「70分」くらいになってしまいそうな気がします……ごめんなさい

 けれど、個人的にはやはり強いメッセージを迫真の演技で演じてくださる
 高校の演劇部の皆様に使って頂きたいと思っています。時間の関係で恐らく場面場面でカット等
 脚本の脚色が必要になると思いますが、ばんばんしちゃってください!笑
 どうかそんな皆様にこの演劇脚本が使われることを祈って……。

 そして1日も早く、また昔のような平和な日々が訪れますように。
 
 ■ オリジナル脚本PDFデータあります ■
 
 はりこのトラの穴のホームページ上からも脚本をダウンロードできますが、
 テキスト形式ファイルになるため、印刷の際は何かと不便かと思います。
 ご希望の方は、私宛てにメールを下されば無償でオリジナル脚本PDFファイルをお送りします。
 上演許可をとるついでに「PDFデータください」と一筆いただければ、
 上演許可の返信メールにオリジナル脚本PDFファイルをお付けしてお送りさせていただきます。
 お気軽にお問い合わせください。
 ※注意※携帯メールにはPDFデータはお送りできません。パソコンメールをご提示ください
 
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(2023/7/15 22:55:42現在)

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