オーダードントストップ
回転寿司。客は板付き。マイムで食べていく
  
 ピンポーンSE
 
  店員が入ってくる
 
店員「お会計でよろしかったでしょうか?」
客 「…」
店員「お皿数えますね」

店員が皿を数える間にも客は流れてくる寿司を取って食べる
以降、基本的に客は店員に関心を示さず、マイペースに食べ続ける

店員「お皿の数が12…(食べて積み重ねる)13、(また取って食べる)14、(とって食べる)15、(2つ取って食べる)16、17あの、一旦食べるのやめてもらっていいですか」
  なおも食べ続ける客

店員「お会計後のほうがいいですかね?」
客「…」
店員「…ごゆっくり(去ろうとするが客に止められる)…お会計ですかね?」

  客、なおも食べ続ける

店員「お皿の数が…21…(食べる)22…(食べる)23…あの、後でもいいですかね?ゆっくり召し上がってもらって大丈夫ですので(去ろうとして止められる)あの、せめて意思疎通してもらっていいですか?」

 客、食べる

店員「忙しいんですけどね…」

客の手が止まる。お茶を飲んだり口をふいたり終わりそうな雰囲気

店員「終わった?お皿数えますね。25、26、27!合計で…」

 客、さらにもう一皿取って食べる、さらにペースを上げて次々に食べていく

店員「もぉー!!!(帰ろうとして止められる)見とく意味なんなの?」
客「…」
店員「しゃべれよ!」

客、食べる

店員「何で呼んだのぉ!!!」

 客、さらにペースを上げて食べる。流れてくるものを全て食べる勢い
店員「流れてくるものを全部!食えれば何でもいいのか!(袖側を見て)ごめんよ坊や!取りたかったねごめんね!これ(タッチパネルを示す)で注文してね!すみません!」

 客、ちょっと手を止める。今度は吟味しながら一皿ずつ取っていく

店員「止まった…?いや、まだ食う!ヒラメ!トロ!(手元の)ガリ!コハダ!ん!この順番は!白身!赤身!ガリでリセットして光物!粋!呼ぶ前にやれ!」

  客、手を止める。再びお茶を飲むなど終わった感を出す

店員「終わった!…いや、待て待て終わってないかもしれない」
 間

店員「終わった!よし!!お皿の数が!」

 横からお椀がシャーッと滑ってくる。客、受け止めてまた食べる

店員「赤だしだ!あらかじめ頼んでおいたのか!!何のフェイントだよ!これじゃ赤だしじゃなくて台無しだよ!」

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