生きる
『生きる』 作:ポチ子

最近思ったんだ。

生きるのは難しいって。

だって、自分が生きているんだと自覚しながら過ごした日なんて、

ある気がしないんもん。

生きるのを考えていたら、

私のお姉ちゃんも、

クレームをつけてるおっさんも

ホームレスのおじさんも

皆生きてるんだって気づいた。

あぁ、生きてるんだって。

息をしているとか、心臓が動いているとかじゃなくて。

私と同じ、生きている人なんだって。

自分以外の登場人物がすべて駒のように見えていた。

私の物語に登場する、私以外の人。

私が、他人に思う感情なんて、これぐらいだったのかもしれない。

家族も、友達も、知り合いも。

でもね、自分を冷たい人間だとは思わない。

だから、これは私だけじゃないと思うの。

生きているのだと認識するのは思ったよりも難しい。

生きている実感を一番感じるのは死んだ後。

生を失わなければ、生きたことすらも自覚できないなんて悲しいと思う。

死のうとする人が、生きた実感が欲しいというけれど、

死のうとしたことなんかないから、わからないと思ってたけど、

生きていたのが分かるのは、死んだ時だけなんだから、

そういう人の言ってることは間違ってないなって。

だから、なんだって話だけどね。
―終わり―
『生きる』 作:ポチ子

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