流星サティスファイ☆彡(15分ver)
流星サティスファイ☆彡              北森耕太郎

「私たち、もうすぐ流星になれるんだよ」
「地球、きれいだなぁ」
残された時間でふたりきり。いったい何を分かりあえるんだろう。


 二十一世紀末。人類の爆発的増加によって、地球と条件の似た星への移住実験
計画が行われた。しかし、彼らが入植した星は破局のカウントダウンが始まって
いた。地球への帰還を望んだ
人々をよそに、この星に残ることを決めたリュウとセイ。
 不器用なふたりはこの場所で、穏やかな最後を迎えようとしている。

柴原リュウ 某理系大学に通う二年生。コミュニケーションは苦手。
平川 セイ リュウとは別の大学に通う二年生。かまいたがり。
   
派遣官A
派遣官B
派遣官C
ラジオアナウンサー
















シーン 前半
(夜の原っぱ)
セイ  ねえ。
リュウ なに?
セイ  後悔してる?
リュウ してない。
セイ  本当に?
リュウ うん、本当に。

セイ  ねえ。
リュウ なに?
セイ  これってリュウが望んだこと?
リュウ どうだろ。
 セイ  嘘でも「そう」って言ってよ。
リュウ 嘘つくの、下手だし。
セイ  冷たいんだね。
リュウ そう見えるかな。
セイ  見える。
リュウ じゃあ、そうなのかな。
セイ  変なの。
リュウ 変でいいよ。自覚してる。
セイ  拗ねちゃった?
リュウ 拗ねてない。
セイ  怒らないでよ。
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