優雅な旋律と秋、薫る
優雅な旋律と秋、薫る

【登場人物】
・小宮ユウ……根暗な少年。高校2年生。不登校児。ネガティブ

・先崎リツ……強気な少女。高校1年生。悪ガキっぽい。不登校児

・立花チアキ……優しくおっとりした少女。高校2年生。ユウと一緒のクラスの委員長かつ隣の席

・松倉カオル……チアキの従兄弟(?)

モブ2人(声のみも可)

【あらすじ】
不登校の少年ユウがある日、同じく不登校の少女リツと出会い人生が変わり始める。ユウは優しく接してくれる学級委員長兼隣の席のチアキに恋をするが自分に自信がなく告白するのを躊躇する。そこで、リツがその恋の手助けをする。その恋はうまく実るのか?

【その他】
・数字は場面転換のサインです
・:は場面を表してるつもり

【本編】

【1】
幕が開く

:ユウの家
ユウ、舞台上にいる
布団が敷いてある
照明暗めまたはユウにサスのみ

ユウ、電話をかける

ユ「あっ、もしもし……2年1組14番の小宮ユウです。はい、そうです。今日も体調が優れなくて……はい、ありがとうございます。はい、わかりました」

ユウ、電話切る
布団に入る

しばらくして照明明るくなる
チアキ、入る
ピンポン音

ユ「……ん?誰だろう?」

ピンポン音何回か

ユ「あーもう、うるさいな……」

ユウ、起き上がり勢いよく玄関開ける

ユ「誰?」
チ「あっユウくん。えっと、」
ユ「あぁ、ごめん驚かせて」
チ「大丈夫よ。私、クラス委員長の立花チアキ。ユウくんの隣の席でもあるの」
ユ「そう」
チ「ユウくん新学期になってからずっと体調不良で休んでたから心配で」
ユ「別に」
チ「それに、机の中のプリント類も溜まってたから届けにきたの」
ユ「ありがとうございます」
チ「髪の毛ボサボサだね。まだ、家出てないの?」
ユ「まだっていうかしばらくは……具合悪いし」
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