マリオネットファンタジア
マリオネットファンタジア

【登場人物】
・ケイト…人形作家

・レオ…ケイトに作られた人形

・メア…ケイトのお手伝い係。弟子

・ジャック…資産家。ケイトとは幼なじみ


【あらすじ】
舞台はとある国にある小さな人形工房。人形作家であるケイトは、自分で最高傑作と言えるほどの人間と遜色無い人形"レオ"を作った。そんなレオに愛情を注ぎ続けたある日、人形に命が宿る。レオに特別な感情を抱いていたケイトはその後も愛情を費やした。そんな時に資産家のジャックはケイトの店を潰しに来る。この時代人形は古いとされ、ケイトの店の売上も落ち込んでいた。ジャックはケイトの腕は確かだと認めており、店をやめ新プロジェクトへの勧誘をしに来たのだ。しかし、ケイトは誘いには乗らず生涯この店を守ると言う。ジャックは交換条件として、人形の良さが納得できるような作品の提示を依頼した。その人形を作るためケイトが奮闘する。


【その他】
・『』場面転換
・役の性別変更可能(一人称や語尾は自由に変えてください)
・常に最初のセットの状態で、場面が変わる際は照明等で時間の経過を表してください
・前サスを使う場面があるため前に何も置かないでください
・オルゴールの曲は自由ですが、実際に歌詞がある曲にしてください
・レオは行動が記されていない限り、椅子に座っている

【本編】


『Un』
幕が開く

舞台は工房のようなセット
真ん中に椅子に座ったレオがいる
レオに照明
ケイト、レオの周りを歩いている

ケ「さあ、これで完成だ!」

全体明るくなる
ケイト、マジマジと見る

ケ「ふふ、どこから見ても美しい。まさしく、最高傑作だ!!!」

メア、入ってくる

メ「先生、朝からうるさいですよ!何騒いでいるんですか?」
ケ「メア、ちょうどいいところに来てくれた!これを見てくれ!」
メ「ああ、人形ですね」
ケ「それだけか…?」
メ「はい」
ケ「もっと近くで見てみろ」
メ「……(ジー)」
ケ「どうだ?」
メ「めちゃくちゃリアルですね」
ケ「だろ!我が最高傑作の人形。制作期間は構想、材料調達から合わせると約5年以上……長かった」
メ「くだらないことに時間費やして」
ケ「くだらないとはなんだ!!」
メ「くだらないでしょ!仕事全然しないで、自分の私利私欲ばっか詰まった人形つくっちゃってさ」
ケ「仕事はきちんとこなしていただろ!依頼された人形は全て作っていたし」
メ「その仕事は当然のことです。その他の接客や掃除とか材料調達とかの雑務とか私に押し付けたのは誰ですか?」
ケ「それは、弟子として当然の仕事だ。すぐに人形を作らせるようなことはしない」
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