君と描く物語(仮)
君と描く物語(仮)

【登場人物】

・不知火 蒼弥(しらぬいそうや)……脚本家(卯月)のゴーストライター、家が貧しい

・矢花 累(やばなるい)……演劇が好きな女の子、いくつか劇団のオーディションを受けるが尽く落ち路頭に迷っている、ポジティブ

・神楽 御影(かぐらみかげ)……劇団月下座の主宰

・卯月 聡(うつきさとし) ……月下座専属の脚本家、ゴーストライターの蒼弥を雇う


【あらすじ】
脚本家のゴーストライターをしてる男の子と役者を目指している女の子の話。劇中劇有り

【その他】
・:のあとは場面転換
・役の性別は変更可能(神楽の性別は特に決めていませんがイメージとしては女性演じる男性)
・客席に座る描写があるため事前に1列目真ん中辺りを空けておくようにしておく
・台本について決める描写が無駄に長いため、時間制限がある場合変更可

【本編】

舞台上に累が1人(地明かり)
神楽、客席にいる

累、自由な演技

神楽、手を叩く

神「はい、もういいよ」
累「ありがとうございました」

神楽、ステージ上へ行く
しばらく神楽、累をじっと見る

累「あの……結果は?」
神「演技は悪くないよ。先程伝えたテーマにもよくあってたしね。課題もクリア出来ていた。ただ……」
累「ただ……?」
神「率直に言わせてもらうと、あなたみたいな役者はどこにでもいるんですよ。渡されたセリフをそのまま読んでアドリブ部分も流れに沿った在り来りなもの。……良いですか?ここはあの月下座ですよ?何百年もの歴史あるこの月下座の舞台でそんな普通な演技を見せつけられたらこちらも溜まったものじゃありません。」
累「それじゃあ、結果は……」
神「残念ながら、ですね」
累「そうですよね。ありがとうございました。失礼しました。」

累、去る

神「ふん、今日も収穫がゼロか……それにしても良い役者も見つからければ、次の公演の脚本も届かない。卯月は何をしているんだ……」

神楽、真っ直ぐ前を見つめる

神「……満月か」

神楽、去る

:夜の街

累、入ってくる

累「はぁ……またダメか!最後の最後に本命残したのに全落ち!!何でよ!私の演技には何が足りないの?最初に行ったところは、"エネルギッシュさがない"って言われたから次のところでは全身で役を表現したのにそこでは"繊細さがない"ってもう真逆なこと言われるし、挙句の果てには"滑舌が悪い"って根本的な問題押し付けられるし……もう嫌になっちゃう。せっかくこの街に引越してきたのに夢を叶えられなさそう……」
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