あらすじ
2,222年。地球の日本、雪国。
季節外れの大雪に埋もれて困っていた「わたし(由紀子)」の車にやって来たのは、恋多き女「星野さん」。
星野さんは、火星の上にある人工衛星に生まれ、そこに幼なじみの恋人「花園君」を残して、あっちの星からこっちの星へと男漁りをしていた。
孤独な王様、銀行屋、もくもくと階段を運ぶ男などなど…星野さんの自由な恋愛遍歴を聞いているうちに、人生で一度も笑ったことのない「わたし」は、星に残された花園くんと星野さんの関係に、新しい感情が芽生えるのを感じる。
ところが、地球に小惑星が接近していると発表され、世界中が大パニックになる。
「わたし」の思いつきで、星野さんの星をメル○リで売りに出したところ、桁違いの値段がつくのだが…。
一生を変える出会いを探し続ける人たちに。
かけがえがないのは「友だち」か「恋」か。星の王子様をオマージュしたSF青春劇。