情報戦士 オンブズマン
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情報戦士オンブズマン     

脚本:山崎 勇

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本作品はフィクションであり、実在する良く似た人物・団体等とは
全く関係が無い(筈である)
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第1場
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ト:舞台は市役所のとある部署。 座っている職員、怪人ショベリバー。
 情報公開をすべく市民オンブズマンの恵子、立って待っている。怪人は非常
 に横柄。恵子は義務感と正義感にかられているが、プレッシャ−をかけられ
 ると弱い。
怪人:じゃ、次の方。えーと、お名前は、(なんか書類を見ながら)
 有川恵子、と。所属は、(うさんくさそうに)へー、新潟市民オンブズマン
 ・・・・様、とねー・・・・ふむふむ。・・・・あー、この資料は、
 別扱いとなりますね。 市民課の方に回って下さい。
恵子:でも、市民課に行ったらこっちだって言われたんです。
怪人:えー?じゃあ、財務課かなあ。
恵子:そこでも違うって言われました。
怪人:本当か?じゃあ、駄目なんでしょ。
恵子:それじゃあ、この500億円の費用の支払い目的は公開できないって
 事なんですか。
怪人:この情報開発費ってのは、一般企業に払われましてね。
恵子:だから目的はなんなんですか?
怪人:細かい使い道に関しては、民間の主体性に任せておりますからー
なにぶん、民間は民間の管理という物がありまして。
恵子:何がどうあれ、大本の税金を払っているのは私たちなんですよ。
なんで目的を公開してはいけないんですか? 大体、この「情報開発費」
 ってのは何ですか。何をするためにあるんですか。
怪人:ですから、これを見ますとですね。(パンフを見ながら)
えー、世界の情報化技術の発展に追従し、また、国民のですね、情報
産業への参画を促す事で (後、ごにょごにょ)
恵子:一般論はいいです。具体的に何をやってるんですか?
怪人:それは受注した企業に確認して下さいよ。市の方ではわかりません。
恵子:(あきれて絶句)公費の使い道の公開が、できないならそれが
公正に行われたかどうかを誰が判断できるんですか。
怪人:それは企業側が判断するでしょう。
恵子:その企業が信用できないから裁判になっているんじゃないんですか。
怪人:とにかく公開はできません。
恵子:なんでですか。
怪人:前例がありません。
恵子:そんなの理由になってないわよ。
怪人:そういう決まりになってますから。
恵子:誰が決めたのよそんな決まり。
怪人:いや今までがそうでしたから。
恵子:ナーンセンス!大体おかしいわよ。市民のために働いている市役所
 が持っている情報が市民のために使われないのはおかしいんじゃないの。
怪人:駄目な物は駄目です。
恵子:あの、よく考えて下さい。 もう、国の財政は破綻しきってるのよ。
 社会保険だって、年金制度だって、全部破綻して、誰もがその日暮らし
 の世の中なのよ。 なのに消費税は今年も値上げされてもう25%。
 健康保険の負担率も上がるし。どうみても政治の怠慢としか考えられない。
 その上、市の放漫財政まで放置していたら、市民は皆逃げ出しちゃうわよ。
 あなた方、それでもいいの。
怪人:いや、そんなに市民が減ったら、俺たち公務員の仕事は楽になって
 いいなー。はっはっはっは。
恵子:(さすがにムッとして)真面目に言ってるんですか。
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