あらすじ
事の始まりは
火葬場だった
ある一人の男の遺体が燃やされようとするその時に
悲鳴が聞こえた
炉の中から
棺桶の中から
悲鳴が聞こえた
炎の中から悲鳴が聞こえた
熱い!熱い!熱い!
そんな
まさか
生きてるはずがない
慌てて取り出した棺桶の中で
確かに何かが動いている
棺の蓋を開ければそこには
生きた男ではない、
確かに死んだ男が、しかしまがいもなく動いていた
どういうことだこれは
それは始まりにすぎなかった
他の火葬場でも同様の事件が起こり
その日のうちに何十もの死体が動いた
原因も対処もわからぬまま
動く死体の数は日に日に増えていった
彼らは
生きているのではない
確かに死んでいるのだ
人々は恐れた
恐れた人々はまず何をしたか
・・・