見えてるよね?
登場人物
和田
杉内
新垣
・全キャラクター男女変更可、口調は適宜











学校のカフェスペース、舞台中央にテーブル一つに上手下手側に一脚ずつ椅子。上手側に杉内が座っている。
和田上手側から入り、杉内をおどかす感じで挨拶する。
杉内「あぁ、おはよう」
和田「なんだよ、もっとびっくりしてくれてもいいのに。変な目で見られたじゃん」
杉内「それはいつものことだろ」
和田「まぁ、それは否めないけどさぁ…あ、てかさ、昨日の心霊番組みた?」
杉内「えーっと、深夜にあったやつ?ごめん見てないわ」
和田「あ、見てないんだ。まあいいや、あれさ、何章かにわかれてたじゃん…っつてもわかんないか、俺あれでさ気になるやつあって…」
杉内「よう、おはよう」(適当な方向に)
和田「(杉内のあいさつした方向を軽く見てから)聞けよ、でさ、俺は三章の人にあふれた交差点ってやつがさぁ…」
杉内「え、今?10時32分」(適当な方向に)
和田「だぁから聞いてって、割とお前に関係あんじゃね?って思ってるやつなんだけどさぁ」
杉内「あ、まじ?それは気になるわ」
和田「な、ちゃんと聞け。それがさ、二人のメインの登場人物がいて、たまたま交差点に行くんだけど、その交差点が事故の多い魔の交差点みたいなところで…」
杉内「それ、うまそうじゃん、一個くんない?」(適当な方向に)
和田「おーいー、聞けって、こっからが大事なところなんだからさ」
杉内「ごめんごめん、ちゃんと聞く」

和田「おう、で、そこで片方の女の子がこの交差点人がいっぱいいるね、みたいなこと  
言うけど、もう片方の子には見えてなくて、実は前者の女の子は霊感があって、幽霊 が見えてて、その子は幽霊に気に入られて殺されたっていう話なんだけど」
杉内「で、それがどうしたんだよ」
和田「見えてるよね?」
杉内「なにが?」
和田「幽霊。今、その状況じゃね?っておもってんの」
杉内「え、お前だけなんか見えてんの、こわ」
和田「お前が見えてるっていう話だよ!前々から思ってたんだけどさ、おまえよく虚空       
 に話しかけんじゃんか」
杉内「は?お前何言ってんの?歩いてるじゃんか、そこらじゅうに」(適当なところを指さす)
和田「そんなところ歩いてるやつ誰もいねぇよ、皆すわってんじゃんか」
杉内「えぇ、お前の目が悪いだけだろ」
和田「両目ともに、2.0だわ」
杉内「あぁ、そっかぁ」
和田「まぁ、そんなことどうでもいいんだよ、お前どんな奴に話しかけてんだよ」
杉内「あぁ、白い服着た髪の長い…」
和田「ほら、幽霊界のスタンダードなやつじゃん!」
杉内「派手なギター抱えたサングラスかけてるやつ」
和田「THE ALFEEの高見沢俊彦じゃん、あの人いるの?…でほかにどんな奴いる?」
杉内「あぁ、白い服着て頭に三角形の布つけてて…」
和田「テンプレのやつじゃん!」
杉内「パン運んでたわ」
和田「それはあれだ、食堂のおばちゃんだわ、今さっきの旨そうじゃん、ってやつおばちゃんに言ってたのな」
杉内「な、普通だろ」
和田「いや、朝の十時半に高見沢俊彦いることなかなかないからな」
杉内「やめろって、叩くなよ」(振り返りながら)
1/3

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム