あらすじ
世の中にもっと技術が広がった頃のお話。
臨床工学における技術革新を起こした教授はヒトを作ろうと研究を続けていたのだが、失敗が続く。
今回も自分が作ったロボットにヒトの心を感じることが出来なかった教授は、ツギハギの家へロボットを連れていく。
そこはかつて教授が研究したもので溢れていた。
ヒトの体を持つ魚。
しゃべり続ける猿。
そして、機械の身体を持つ、てるこ。
ツギハギの家に訪れる人々はいつも何かに悩まされていた。語り合い、考えることで、自分の中で答えを見つけようと、彼らは苦しんでいた。
その中で、ある日、教授がついに「ヒト」を作り出した。
教授の中で見つかった答えを、かつて教授が捨てたロボットが否定をする。
ヒトの心はどこにあるのだろうか。
心とはヒトだけのものだろうか。
この物語が終えるとき、観ていたあなたの中で色が見つかることを願って。