ハッピーエンドガールズ
「ハッピーエンドガールズ」
作:ガッショーブ

登場人物
ユウキ…ハッピーエンドガールズのリーダー。しっかり者の常識人。
ライラ…ハッピーエンドガールズの鉄砲玉でオレッ娘。
モネ…ハッピーエンドガールズの不思議系担当。天然故か空気が読めない。
宇津見…ハッピーエンドガールズを手掛ける脚本家。鬱展開に定評がある。
榎本…ハッピーエンドガールズ制作スタッフ。宇津見の大ファン。なんかウザい。

宇津見と榎本は性別どちらでも可(個人的には宇津見は男希望)


どこからともなくポップな音楽が流れてくる
明転 中央に立っている

ライラ 「世界の不幸…。」
モネ  「世界の悪…。」
ユウキ 「世界の不条理…この手で砕いてみせる。私たちが必ず導く。世界を幸福な結末
     へ。」
全員  「私たち、ハッピーエンドガールズ!! シーズン5!!」

OP開始。ガールズは曲に合わせて踊ったりはしゃいだり決めポーズとったりする。
ふざけているように見えるがちゃんと敵とは戦っている。最後は各々の決め技を披露し、
敵を殲滅し終える。3人揃ってポーズをとりOP終了。

ライラ 「かーっ、もう終わりかよ。ったく、張り合いねーなあ。」
モネ  「第一話の敵だから弱っちくて当然なのです。」
ユウキ 「ちょっと、いきなり製作の裏が見えるようなこと言っちゃだめでしょ!」
ライラ 「あー暴れ足んねえよ俺。もっとつっっっよい敵期待してたのになー。」
ユウキ 「あんたも、そんな戦闘狂みたいなこと言わないでよ。もー。敵が弱いならそれ
     だけ平和ってこと。それに越したことはないんだから。」
モネ  「苦労人ユウキちゃんは今日も仲間の扱いに四苦八苦するのでした、チャンチャ
     ン♪」
ユウキ 「勝手に締めんな、まだ尺余ってるんだから!」
ライラ 「おやおやあユウキ、さっき製作の裏が見えるようなこと言うなって言ったのは
     どこの誰だったかなあ?」
モネ  「ユウキちゃん1チョンボなのです。」
ユウキ 「こいつら…」

二人をたしなめるユウキ

ユウキ 「あんたたちふざけてるけどさあ、私たち、世界を幸福に導くハッピーエンド
     ガールズなんだよ? 自覚ある?」
ライラ 「だーかーらあ、こうやってちゃーんと敵と戦ってんじゃんさあ? しかも圧勝
     だぜ、圧倒的勝利だぜ? 街に被害なんてこれっぽっちも出してねーんだ。別
     に誰も文句なんか言いっこねーだろーよ!」
モネ  「DQNの鏡みたいな物言いなのです。」
ユウキ 「そういう心持が問題だって言ってんの。私たちが真剣にやらなきゃ世界は悪の
     軍団ウツノミクスに滅ぼされえちゃうかもしれないんだよ? そんな遊び感覚
     でやってたらいつかあんた、殺されちゃうかもよ?」
ライラ 「聞き捨てならねーこと言ってくれんじゃねえか。俺があんなザコ共に殺される
     わけねーだろ! …それによ、貴重な青春の1ページ割いて命がけで戦ってん
     だ。ちょっとくらいお楽しみ要素くらいねえとやってらんねーだろうが。じゃ
     ねえとさ…俺だってさ…その…何で戦ってんのか分かんなくなるし…時々危険
     な目とか遭って…不安にもなるし…」
ユウキ 「ライラ…。」
モネ  「貴重な青春の1ページ…ライラちゃんいつになくポエマーなのです。」
ライラ 「…なあ、ちょっとこいつ殴っていいか?」
ユウキ 「うん、許す。」
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