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刀を向けるべきは

刀を向けるべきは

石丸匡章

登場人物
　　　　女剣士、涼
　　　　田中理恵子
　　　　鈴木由美
　　　　川島鈴音
　　　　理恵子の母
　　　　謎の組織ボス、安西
　　　　謎の組織一味、３〜4人
　　　　未来人、3人（謎の組織一味との兼任可）

序章

登場人物　　「A:剣士　涼　　　B:敵ボス　安西　　C:敵１」

B　　（少し馬鹿にしたように笑う）いやぁ、大したお方だ・・・。私たちも、少しばかり油断していたのでしょうね。
　　　ここまで動きまわられるとは思っていませんでしたよ。
A　　・・・くっ！　（息切れ）
B　　・・・なぁんてね。　フッ、女の脚力なんぞたかが知れている。（ため息）僕らの能力を甘く見られては
困りますねぇ・・・　お侍さん？
A　　私はっ！・・・侍・・・などでは・・・ないっ！
B　　ほぉぉ・・・おもしろい。　変わっていますね、あなた。この期に及んでも　その目つきを変えないとは。
A　　貴様らは・・・貴様らは何者だ・・・
B　　・・・何者・・・なんでしょうか？
A　　何が目的だ！？　なぜ私を狙う！？
B　　・・・さぁ。どうしてでしょうかねぇ？
A　　答えろ・・・　なぜだ？！おい！答えろッ！！！
C　　＜剣士の腹あたりを殴る　顔を蹴り飛ばす＞
A　　ぐふッ！！＜飛ばされ　ズザー　着地　　むせる＞
B　　あ〜、あんまりガタガタ騒がないでもらえますか？僕らだって、好きでこうしているわけじゃない。
こっちだって、あなたのしたことの後始末をさせられているだけなのですから。　不愉快なんですよ。　
　　礼儀も知らずに・・・そういう態度。
A　　（むせながら）・・・私が何をしたという！！
D　　む・・・まだ上からものを言うか・・・この女　＜刀を剣士に向ける＞
B　　まぁ、いいです。　＜アイコンタクトで敵１の刀を引かせる＞
あなたには、すぐさま消えていただく必要がある。・・・それだけのことですから。
A　　消える必要・・・！？私が・・・？
B　　ええ。
A　　だから・・・私が何をしたというのだ！私は何も・・・
B　　あなたは！！　・・・何もかもを台無しにした。　アンタのせいで狂ったんだよ！！
A　　え・・・？
B　　時の流れを乱すものは、消えるべきだ。　　しらばっくれんなよ！！　・・・自分が何をしたのかは、
もう分かってんだろ？　・・・さぁ、消えろ。　消えてくれ。　

＜敵１　刀を構える＞

C　　お前のせいでダメになった・・・　　　お前のせいで私達は・・・！

＜剣士にむかって　ゆっくり歩み寄る＞

A　　・・・っ！やめろ・・・！
B　　そう・・・全て・・・お前のせいで！！！
A　　違う・・・違う！！　何が私のせいなのだ！

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