あらすじ
神々から「絶対に開けてはならない」と言って渡された箱を、パンドラは好奇心から
開けてしまった。すると、箱の中から様々な厄災が飛び出し、世界中に散らばった。
パンドラが慌てて蓋を閉めたため、唯一希望だけが箱の中に残った。
いつかの時代、どこかの国の物語――
厄災にまみれた、混沌と戦乱蔓延る(はびこる)世界。
とある国家は、古代文明の神とされる『パンドラ』を発見した。
発掘に立ち会った考古学者カイは、私利私欲渦巻く軍からパンドラを連れて逃亡する。
強く願えば何でも願いを叶えられるが、一つの願いを叶えるたびに記憶を失ってしまう
パンドラ。
感情を噛み殺しながら、孤独に生きてきたカイ。
多くの犠牲を出しながらも逃亡劇をつづける二人はいつしか惹かれあい、
共に生きることを望み始めるが――