恋愛人形と7人の悪魔たち
.恋愛人形と7人の悪魔たち(はりとら)
デートDV防止啓発演劇
      『恋愛人形と7人の悪魔たち』
      
            (はりとら版)
            
            作 山上 祐輝 
.登場人物
【登場人物】

◎レン/相田 蓮  22歳:
 現実世界にいる女性。プライドの元恋人。このレンの心を捉え、1年続けることが、恋愛悪魔たちが恋愛地獄から抜けて天国へ行く試験となっている。
 プライドが死んで、おなかにいたチャイルを降ろしてしまったが、まだその気持ちを捨てられないでいて、時々二人の墓参りをしている。
 看護士の仕事についているが、バッドと付き合うようになってから束縛が厳しくなり、仕事を辞めてしまう。
 
◎ソラ/海野 空 17歳:
 天使見習い。とても責任感が強く、真面目。真面目なので、一度優しくされると、責任感と罪悪感から相手への情が出てしまい、その関係から抜け出せなくなる。心の飢餓感。
 生前はオーガの恋人。オーガからの暴力が元で体調を崩し、命を落とす。病院でレンと知り合い、レンに優しくされることで心が少し救われる。
 元々は恋愛悪魔、悪魔番号1、暴食のソラとしてここの恋愛地獄にいたが、チャイルに助けられ、天界へと行くことができた。今度はソラを助けるために、チャイルの手伝いとして再び恋愛地獄へやってきた。
 天界からデートDV防止マニュアルを持ってきている。
 
◎オーガ/相田 剛  23歳:
 悪魔番号2。通称、憤怒のオーガ。気に入らないことがあったり上手くいかないことがあると、烈火のごとく怒り、暴力をふるう。沸点がとても低い。難しいことを考えるのは苦手だが、身体を動かすのが得意。
 生前はレンの兄。ソラの恋人。暴力団との些細ないざこざを起こしてしまい、命を落とす。
 デートDVその1:身体的暴力を表現している。
 
◎ゴロリ/相田 五郎 52歳:
 悪魔番号3。通称、怠惰のゴロリ。本名は相田五郎。何をするのも面倒臭がる。頭がよく、常識という言葉で相手が折れるまで劣等感を抱かせる。元弁護士。業務上の精神的疲労が重なり、脳卒中で命を落とす。
 生前はレンの父親。
 デートDVその2:否定等の精神的暴力を表している。
 
◎ローズ/相田 花子 49歳:
 悪魔番号4。通称、色欲のローズ。本名は花子。幾多の男を渡り歩いてきた自称恋愛マスター。様々な恋愛について独自の世界観を持っている。ゴロリと結婚してオーガやチップ、レンを産んだ。が、その後離婚し、様々な恋人を作ってきた。エイズに感染し、病院に行かず適切な対処を怠り、命を落とす。
 恋のかけひきと称して様々な脅迫的なアプローチを得意とする。
 生前はレンの母親。
 デートDVその2:脅迫等の精神的暴力を表している。。

◎プライド/高山 一 45歳:
 悪魔番号5。通称、傲慢のプライド。いつも自分が一番でないと気が済まない。人を馬鹿にしたり、いつも相手と比べて見下す。自分のフェチを相手に押し付ける変態紳士。
 生前はレンの恋人。元社長で、会社が倒産するまでは、様々な性的なことをレンに強要していた。お金があったころは、毎日のように夜の街で遊び歩き、その出費で会社が傾き、倒産した。その後、借金地獄に陥り、自ら命を落とした。
 デートDVその3:性的暴力を表している。。
 
◎ロック/相田 蓮(レン) 22歳:
 悪魔番号6。通称、嫉妬のロック。一日中携帯をいじっている。一人になるのが不安で、常に様々なSNSを確認し、また自身もSNSで発信している。恋人がどこかにいったり誰かといると全て浮気を疑ってしまい、自分だけに関わるように強要し、携帯電話を使って行動を束縛する。
 インターネットや携帯を使いこなし、様々な情報を収集することが出来る。唯一、現実世界につながる携帯を持っている。
 生前はレンのネットの友達。実際には、レンの高校時代の魂の一部。激しい嫉妬を繰り返したレンの黒歴史の部分であり、思い出さないように封印されていた。
 デートDVその4:社会的暴力を表している。
 
◎チップ/相田 加奈子 24歳:
 悪魔番号7。通称、強欲のチップ。人のものを勝手に借りたり、人から奢ってもらうことが愛情の証だと思っている。フレンドリーで、お金を借りることに抵抗がなく、お金について言う人間はをけちなやつだと思っている。ただし、自分は人に奢ることは少なく、たまにしか借りたものも返さない。
 生前はレンの姉。芸人の道を反対され、関西の恋人の元へ行ったが、すぐに上手くいかなくなってしまい、行き場を失ってうろうろしているうちに、薬物にはまってしまい、命を落とす。
 デートDVその5:経済的暴力を表している。
 
◎バッド/清田 誠一  25才:
 レンを縛り付けている恋人。インテリアデザイナーの見習い。下っ端としてデザイン事務所に置いてもらっているが、ほとんど雑用しかさせてもらっていない。そのため、デザインの訓練学校にもレンの勧めで通っているが、本人は自分の才能が認められないだけだと思っているので、あまり教わる気はない。
 トモの会社の新デザイン発表会に参加し、レンと出会う。お金はないがおしゃれには気を使い、人当たりもいい。一見真面目。しかし、一度仲良くなると、殴ったり、怒鳴ったりする他、勝手にお金を使い込んだり、気が向いたら身体を求める。束縛も激しく、常に相手を責め続ける。本人に悪気はなく、相手のためを思ってやってあげているつもり。
 デートDVのすべての要素を持っている。
 
◎トモ/仲間 智 23才:
 レンの高校時代からの友達。内装デザインの会社の営業担当で、かなり大手のやり手。今は仕事が面白く、恋愛に時間を割く時間はないと考えている。レンとは学生時代はよく遊んでいたが、社会人になってからは、時々会って遊ぶ程度。プライドと付き合っていた時は、あまり恋愛の話は本人から聞いていない。
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