メイド in Love♡
「メイド in Love」 作:高橋祐紀乃
(Loveの後にハートマークを足してご使用ください。文字化けをするのでカットしてあります。)
登場人物
優歌(ゆうか) 女
光(ひかり) 女
くるみ 女
店長 男(袖口から声のみでよい。)
1場
メイド喫茶の休憩室。
長テーブルと椅子3つ。
テーブルにはお菓子と薄手のマニュアルファイルが置いてある。
メイド姿の三人が入ってくる。
くるみ 「ねぇ、どう考えてもあたし、この格好厳しいよね?」
優歌 「・・・たぶんだいじょうぶだよ、ね?」
光 「似合ってる! すっごく似合ってる!」
くるみ 「嘘っぽいな?。」
光 「しょうがないでしょ。結構時給いいんだから。」
くるみ 「そりゃそうだけど?。」
優歌 「お台場で、本物の自由の女神が見たいぞ?!って叫んだの、くるみちゃんでしょ。」
光 「それですぐに時給がまずまずよくてかわいい制服のバイトを探したわたしを褒めてほしいわ。」
くるみ 「メイド喫茶なんて、会社の人にもばれそうにないしね。」
優歌 「それにしても3人でバイトするなんて高校卒業して以来じゃない?」
光 「あの時の制服、ださかったよね?。」
くるみ 「あたしが探してきたところね。」
三人、顔を見合わす。
光、吹き出す。
優歌 「あ! この仕事、がんばれば土日だけでも3ヶ月くらいで結構貯まるって。楽しみだね?。」
くるみ 「でもあたし、女同士で行きたいとは一言も・・・。」
光 「何か言った?」
くるみ 「いや、別に。」
優歌 「そもそもくるみちゃん、彼氏いないし。」
光 「そうそう!」
くるみ 「光だっていないじゃん!」
光、くるみをにらみつける。
くるみ、すぐに目をそらして、
くるみ 「いいなぁ、優歌は。素敵な彼氏がいて。」
光 「結婚も決まっていて。」
優歌 「えへへ。(照れ笑い)」
くるみ 「でも、こんなバイト許してくれたの?」
優歌 「もちろん。独身時代最後の記念になっていいんじゃない、って言ってくれたよ。」
光 「理解ある?。」
優歌 「アメリカ旅行の方もだよ。」
くるみ 「やっさしい?。」
光 「お金の要る時なのにくるみがわがまま言ってごめんね。」
くるみ 「だから言ってないんだけど! むしろ彼氏と見られるならお台場でいいんだけど!!」
光 「(冷たく)は?」
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