あらすじ
敗戦後、GHQが統治する中、日本国憲法が公布(施行はまだ)され、しばらくたった頃。
『映倫』は未だ無く、思想信条の自由、表現の自由が標榜されながら、実際には民主化を進めるとの名の下に、GHQによる検閲が行われていた頃。
京都キネマの脚本家であるハジメは、GHQの検閲をパスするべく、何度となく脚本を提出するものの、中々、許可がおりない。
資金も無く、キャメラさえない弱小プロダクションの京都キネマは、ハジメの書く脚本が検閲をパスすることで銀行から映画制作資金の融資を受けようと交渉
していたが、それさえ困難な状況に。
そんな中、大阪曽根崎の闇市でキャメラが売りに出されているのを聞きつけ、買い取ろうとするもののどうにもならない。
と、そこを通りかかった『親切な』高利貸しサワコから金を借り、ようやくキャメラを手に入れたが・・・