私の女子力は53万です。 -2014-

『私の女子力は53万です。』

・登場人物
 カナ:この物語(?)の主人公。大好きな先輩にモテたいと思う。
    がんばるあまり、キモい表情とか動きをやってしまう。
    快活な女の子。ボケ担当。
 ユリ:ツッコミ。
    常識を持って観客と同じ立場に立ち、観てる側の気持ちを代弁していく。
 ミホ:モテる女。モテるための仕草をカナにレクチャーする。
    でもなんかずれてる。ボケ。本名、神崎ミホ(こうざきみほ)。
 タケ:タケル先輩。カナの想い人。


  ユリが椅子に座ってケータイをいじっている。

  と、そこに

カナ「ユリ、ユリ、ユリ、どうしようっ!!」
ユリ「え、カナ、なに、どうしたの!?」
カナ「タケル先輩と、で、ででで、デートすることになっちゃった」
ユリ「ほんと!? やったじゃない! これで一気に距離を縮めて、二人は恋人同士?」
カナ「もう、やめてよ! あ、あたし、そんな大胆なことできないよー」
ユリ「でも二人はもう相思相愛みたいなもんだから、時間の問題かなー」
カナ「でもあたし、かわいくないし、女の子っぽくないし、
   どうしたらタケル先輩に好きになってもらえるかわかんないし」
ユリ「てんぱってるなー。あー、こんなときにモテテクニックの天才、神崎ミホさんがいたらなー」
カナ「あの伝説のカリスマ女子、神崎ミホさん?」

ミホ「あなたたちの心の叫び、しかと受け取ったわ!」

カナ・ユリ「だ、誰!?」

ミホ「とうっ!」

  ミホが跳んで颯爽と登場!

ユリ「あなたは、モテの女王、神崎ミホさん!」
ミホ「あなたたちの気持ち、とてもよくわかるわ。私がかわいい女の子になれる方法をレクチャーしてあげる」
カナ「ほ、ほんとですか?」
ミホ「もちろんよ。私は全ての恋する女の子の味方よ」
カナ「ありがとうございます!」
カナ・ユリ「よろしくお願いします!」
ミホ「まず、女子の第一印象を決めるのはかわいらしい仕草よ」
ユリ「なるほど」
カナ「え、でもあたし、女子っぽい仕草とか、無理だよ」
ミホ「大丈夫。私の指導した通りにすれば、誰でもかわいい女子の仕草ができるようになるわ。
   私がレクチャーしてあげるわね」
カナ・ユリ「はい!」
ユリ「男ってね、無意識に女の「曲線」に惹かれるものなの」
カナ「えっと、胸とかくびれとか体のラインってことですか?」
ミホ「うーん、そういうのもあるんだけど、例えば、テレビで芸能人とかが座ってる時、
   足を斜めにして座るでしょ?  ああすることによって体に曲線を作ることができるの」

  ミホの説明中に椅子に座り、まっすぐ座った姿を見せた後、
  脚を斜めにして座る。

カナ「なるほど!」
ユリ「確かに、集合写真とかでも脚を揃えて撮っているのを見たことがあるわ」

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