あらすじ
慶応四年、五月。
新撰組隊士・横路軍平は書簡を届けに訪れた江戸で斬り合いに
巻き込まれ深手を負い気を失ってしまう。
次に軍平が目を覚ましたのは町のとある道場。
その道場の師範である男、白川茂慶はこともあろうか敵である
新政府側の重鎮であった。
彰義隊隊士の妻・島嵜美弥はその日もまた刀を握りしめていた。
ただただ亡き夫の成し得なかった志を遂げたい一心で。
ようやく見つけた仇敵との斬り合いの最中。
彼女は信じられない光景を目にする。
あの日失った筈の最愛の男が刀を振るう姿を。
そう……全ての出逢いは望月の晩であった。
傷が癒えるまで道場に留まることになった軍平。
絶えず続いた争いの日々とはかけ離れた日常。
しかし、それは決して長く続くものではなかった。
立て続く度を越した彰義隊の残党狩り。
その裏で蠢くは江戸市中を巻き込んだ大乱の計画。
行き交う思惑と交わらぬ志。
あかりのない暗闇の中で彼らは意を決する。
あかりを灯す為、月をまた満ちさせる為の決断を。
そして……全ての答えは朔月の晩に照らしだされる。
幕末の江戸に灯された小さな輝きの記録。
月を待ち望んだ人たちの強く切ない物語。
著作権使用料
はりこのトラの穴の規定に準ずる(準上演可)
追記
◆演劇公演での上演に関して
著作権料は基本的に頂きません。
但し、公演の際は可能な限り観に伺いたいと思っております。
有料公演の場合はチケットを送って頂けますようお願い致します。
その他著作権等に関しては『はりこのトラの穴基準』に準じます。
小・中・高校生、学生の無料公演・・・・・・・・・・無料
アマチュア劇団の公演、学生の無料公演・・・・・・・無料
アマチュア劇団の公演、学生の有料公演・・・・・・・チケット(数名分)
プロの劇団の公演・・・・・・・・・・・・・・・・・チケット(数名分)
◆準上演(ネットでの上演)に関して
著作権料は基本的に頂きません。
そのかわり、可能な限り利用者の放送を拝聴致したく思っております。
次項に定める内容に基づいて必ずご連絡頂けますようお願い致します。
Skype等を利用したオンラインでの公開・・・・・・・・無料
記録物の無償短期公開(3日以内)・・・・・・・・・・無料
記録物の無償公開(期限無し) ・・・・・・・・・・・無料
記録物の有償公開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・無料
《脚本のご利用方法》
◆演劇公演の場合
本欄最下部の【この作品の作者へ連絡】よりご連絡下さい。
連絡を頂いてから3日以内にこちらより上演許可のメールをお送り致します。
◆準上演(ネットでの上演)の場合
本欄最下部の【準上演報告】より必ずご連絡の上ご利用下さい。
24時間より以前に放送が決定している場合は【この作品の作者へ連絡】よりご連絡下さい。
※是非とも拝聴致したく思います。可能な限り事前にご連絡頂けますようお願いします。
※放送の詳細などお決まりのようでしたら、可能な限りご連絡下さい。Twitterなどを通じて宣伝の協力を致したいと思います。
その他
※脚本の脚色・改訂に関しては特に制限を設けておりません。
ご希望の場合はご連絡の上、ご自由に改訂いただけますよう宜しくお願いいたします。
※初演では横路軍平、島嵜晋衛は別のキャストが演じましたが、同一キャストが演じる事も可能です。
※劇中のト書きに殺陣アンサンブル(斬られ役)が必要な記載がございますが、こちらそのシーンに登場していないキャストで対応頂く
または、アンサンブルなしでの上演も可能でございます。
※その他ご不明な点ございましたらお気兼ねなくお問い合わせください。
■関連作品■
『ゲッコウテラス』
<鉄道の正式開通を目前に控えた帝都東京。その陰で巡る様々な思惑。月明かりに照らされるように明るみになっていく真実の物語>
※本作の4年後、同じ白川道場に軍平の息子である郁太が訪れることから始まる物語です。
(はりこのトラの穴でご覧頂けます:http://haritora.net/look.cgi?script=10959)
『さくら』
<駄目雑誌記者が出逢った新撰組隊士の幽霊と繰り広げる熱く切ない想いの物語>
※本作の翌年、明治2年の横路軍平の姿も描かれております。
(はりこのトラの穴でご覧頂けます:http://haritora.net/look.cgi?script=56)
『MESSAGE』
<幕末の京都。新撰組隊士の主人公が出逢ったのは目の見えない女性。そして彼女は……>
※本作の4年前。禁門の変直前の京を舞台に横路軍平ら新撰組隊士を描いた物語です。
も登場致します。本作と併せてご覧頂くとより楽しんで頂けると思います。
(はりこのトラの穴でご覧頂けます:http://haritora.net/look.cgi?script=1212)