あらすじ
「お腹の中で蛇が動く。気持ちよくて離れがたい。人とは分かちがたい”感覚”」
北東北。大吹雪に見舞われた年。年も末の12月25日。
三田家では、長男の晴樹と次女の祥子が、末っ子・美晴の誕生日の準備をしていた。
だが、和やかだったその日の夕食は、美晴の一言で急転する。
『赤子さ出来た、って喋ってるでしょ!』
しかし、実際お腹の中にいたのは、子供ではなく・・・
荒げる吹雪。閉まる病院。次々起こる「はらみ」現象に、振り回される三田家。とりあえず困ったときは飲むべし!飲むべし!とばかりに、酒をあおる内に近づく年末の足音。
・・・果たしてこれは、祟りか、病気か?
大人になりきれない男と女の、本音と腹が、コミカルにぶつかり合う大騒ぎの90分。