あらすじ
所轄から県警への栄転を一ヵ月後に控えた刑事大町の所に、一件の殺人事件が舞い込んでくる。
普段滅多に事件などない平和なK市で起きたそれは、死体の首に赤いリボンが巻かれているという少し変わったものだった。
同僚の女刑事三滝と、最近異動してきた使えない中年刑事長束と共に事件に臨むが、その翌日には第二の殺人が行われてしまう。
しかも同じように首に赤いリボンを巻かれて……。
さらに第三、第四の事件が続きこれを連続殺人と判断した大町だったが、栄転を控えていることもありまた、観光で潤うK市のイメージダウンを避けるため事故として処理することとした。だが、鑑識の熊野やその部下徳山の手を借りて隠蔽し続けた結果、本格的な連続殺人の捜査がされず被害者は20人を越えてしまう。
一向に犯人は捕まらず日々被害者が増えそれを隠蔽しつづける大町。そしてそれを取り巻く大町の恋人且つ泥棒の梅林とその泥棒友達の上八木、スパナを持って深夜徘徊する謎の女、バーのマスター。
果たして大町は栄転まで無事隠蔽し続けることができるのか? そして、連続殺人の行方は……?