サンエールかごしま

串木野中学校美術部合唱部合同演劇部

7（男：1　女：6　その他：-）

35分

いつも誰かの顔色をうかがって、みんなにいい顔をしているこよみ。「一緒にトイレに行くのが友達？悪いけど、私そんなの嫌いだから」杏からそう言われ、動揺してしまう。そんなところに誰から届いたか分らない謎の手紙が、「カントリーロード」の楽譜に挟まれている。そこにはこよみにとって、突き刺されるような言葉が並んでいた。

独自規定
追記
美術部合唱部合同演劇部で2011年鹿児島県中学演劇フェスティバルに参加した初作品です。初出場ながら、2012、2013年の連覇につながった作品です。
当時、美術部は、3年生の部長と特別支援学級の2年生2名、合唱部は、5名の3年生と2名の2年生（1名は不登校）2名の1年生。全国大会へも出場した歴史のある合唱部も今や５名、大会出場も不可能な人数となり、そのうち４名までが不登校経験者という目標なき弱小文化系部活動に集うオタク系女子たち。ある日の昼休みに、その子たちが図書室前の中庭でアニメの台詞を言いながら、声優のまねごとをしている様子を見た時にピンと来ました。「こいつらに演劇をやらせてみたら？」「一隅を照らすとりくみ」「演劇は活動するカウンセリング」の出発点となった記念碑的作品です。演劇なんか全くやるつもりのなかったメンバーたちのために書き下ろしました。