あらすじ
大学2年生の一起は、同級生の尚人に何一つ敵わない。成績も人望も、所属するフットサルサークル『ファルコンズ』でのポジションも。高校の頃から好きだったマネージャーの麻衣も、尚人と付き合いだしてしまう。
好きなカメラに専念するため、ファルコンズを辞めるつもりで帰宅する途上、一起は「夢売り」に会う。
『ひとくち飲めば夢を見る。ふたくち目でいい夢を見る。みくち飲んだらさようなら』。
夢売りが差し出した壜の中身を飲んで見た夢は、ファルコンズのメンバーと部室に泊まり込むというもの。麻衣と二人きりの夢が見られると思っていた一起は、はじめ不服でならない。しかし、夢が進むにつれて、しだいに生身の尚人や麻衣と向き合っていく。
敦や瑛奈という後輩の存在も手伝い、思いは言葉にしないと伝わらないと学んだ一起。現実世界に戻り、自分の道を歩きはじめる。