たとえばペンギンみたいな

(たとえばぺんぎんみたいな)
初演日:2001/9 作者:成井 稔

  作 成井 稔



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   ペンギン
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  登場人物




 少女



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  0 プロローグ

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   1人の少女が現れる。
   制服を着て、鞄を持っている。
   たぶん登校する途中だろう。
   しかし、わかれ道にさしかかって、立ち止まる。
   なにやら考えている様子である。
   そこに、同じ制服を着た別の少女が現れる。
   先にいた少女は、後から現れた少女に気づき、目で追う。
   たぶん2人は知り合いなのだろう。
   しかし、後から現れた少女は無言で去っていく。
   そこにいる少女のことを気にも止めずに。
   少女は、去っていく少女の後についていこうとする。
   が、すぐにそれを止めて、別の方角に去っていってしまう。


    1 初めてのペンギンプール

   そこには「ペンギン」の立て看板がある。
   たぶんペンギンのプールがあるのだろう。
   少女が現れる。先ほどの少女だ。
   ペンギンをボーっと眺め出す。

少女     ふー

   そこに少年が現れる。

少女     こっちこないかな

   もしかすると青年といった方がいいかもしれない。
   その少年は、ベンチに腰を下ろし少女を眺めている。

少女     何で固まってるの
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少女     えっ

   少女は振り返るが、少年はじっとしている。
   少女はしばらくじっと眺めているが、少年が動かないので再びペンギンの方を見る。

少女     暑い
少年     ほんとに
少女     えっ……

   再び少女は振り返るが、やはり少年はじっとしている。
   少女はささやかな威嚇行動をとるが、少年はただじっとしているので、あきらめて
   ペンギンの方を見る。

少女     そうか、あそこが日陰だからか
少年     そうだよ
少女     ……

   少女は、ペンギンを眺める場所を移動して、少年との距離を取る。
   すると、少女のいたところに少年は移動してくる。

少女     いーなー
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少女     ……

   少女は、少年の方に向く。何か言いたげな顔である。
   すると、ペンギンのうめき声がする。

少女     あっ

   少女がペンギンを見ると、大きなペンギンが小さなペンギンの頭をくちばしでこづ
   いている。

少女     ひどい
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少女     痛そう
少年     あれは、威嚇行動なんだよ
少女     えっ
少年     ペンギンは、ああ見えてもなわばり意識が強いんだ
少女     なわばり
少年     だから、他のペンギンが自分のなわばりに入ってくると、攻撃する
少女     ……

   少女はベンチに腰を下ろす。

少年     ペンギンに限らず動物には当たり前の行動さ
少女     ……
少年     あくまでも威嚇するのが目的なんだよ、これ以上オレのなわばりに入って       くるなっていう
少女     ……
少年     決して相手を傷つけるためにやってるんじゃない
少女     ……
少年     だいたい、相手を死ぬまで痛めつけるのは、にんげ――
少女     ご解説、ありがとう

   少女はベンチを立って、ペンギンを見に行く。
   少年はじっと少女を見ている。
   少女が振り向くと、少年と目が合う。

少女     何か用ですか
少年     えっ、いや
少女     私は静かにペンギンを眺めたいんです
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少女     だから、放っておいて下さい
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少女     暑くないのかなぁ
少年     暑いよ
少女     ……
少年     ごめんなさい

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少女     早い
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少女     意外に泳ぎがうまいんだ
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少女     へー
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少女     でも、この水は海水なの
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少女     この水は海水なのかなあ
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少女     このプールの水は海水なんですか
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少女     そう
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少女     この水は海水なんですか
少年     え、あー……なめてみたら
少女     えー
少年     あっんー、たぶん真水だよ
少女     たぶん
少年     うん、だってほら、あそこのホースから流れてるから
少女     なんで知らないの
少年     なにを
少女     真水か海水か
少年     なんで
少女     だって、ここの人なんでしょ
少年     だれが
少女     あなたが
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少女     そう、ここの人なんでしょ
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少女     そう
少年     うーん
少女     考える必要ないでしょ
少年     僕は、ここの人ではありません
少女     ふーん、そう
少年     うん、そう
少女     じゃあ、なんで平日の昼間からこんなところにいるのよ
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少女     あやしい
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少女     あやしすぎる
少年     だって、それはお互い様でしょ
少女     なにがお互い様よ、ごまかさないでよ
少年     ごまかしてないよ
少女     うそ
少年     だったら君はどうしてこんなところにいるのさ

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