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After・・・

『Ａｆｔｅｒ・・・』

氷雨(ひさめ)　　　男・十七歳　　　　主人公・少し女の子っぽく、消極的で人に優しい
色葉(いろは)　　　女・享年十六歳　　氷雨の元恋人・大人びて掴み所のない性格
小春(こはる)　　　女・十七歳　　　　氷雨の友達・ムードメーカー
真一(しんいち)　　男・十七歳　　　　氷雨の友達・優等生で責任感が強い
冬奈(ふゆな)　　　女・十七歳　　　　色葉の友達・ネガティブで人見知りをする

●放課後の教室。氷雨と小春は真一に勉強を教えてもらっている。小春は熟睡中。

真一「・・・つまりだな。この式でｘ＝２って答えが出るわけだろ。
　　ということは、ここのｘｙ＝６ａはｙ＝３ａになるわけで・・・はぁ」

氷雨「ん、どうしたの真一？」

真一「小春のやつ、また寝てやがる。おい、起きろ」

小春「うるさい、バカ真一・・・ぐぅぅ(寝言)」

真一「はぁ？　こいつっ・・・」

　真一が教科書で小春を殴る

小春「いっ、痛ぁー！　何すんのよ！」

真一「教科書で殴っただけだ。だいたい、
　　　お前が『小春ぅ〜数学全然わからないっ♪てへっ♪(可愛い子ぶって)』って言うからこの真一が時間を割いて教えてやってるんだぞ」

小春「確かに教えてとは言ったけど、真一の教え方ヘタすぎ。眠たくなるよね、氷雨？」

氷雨「いやっ、僕は別に・・・」

小春「ヘタだよね！(氷雨にプレッシャーをかける)」

真一「わかりやすいよな？(氷雨にプレッシャーをかける)」

　氷雨は板ばさみになってどちらか決められない

氷雨「ヘタでもないし・・・少し難しいけど・・・」

小春「あぁ、もういいよ！　氷雨はいっつも優柔不断。だから陰でダメ呼ばわりされるんだよ！」

氷雨「ダメ呼ばわりされてるの？」

小春「そんなことは別にどうでもいいの、とにかく」

氷雨「どうでもよくないよ！　すごく気になるじゃん！」

小春「うるさい！　氷雨からダメをとったら何が残るのよ！」

氷雨「・・・何も残らないんだ・・・(ショックで落ち込む)」

　氷雨が身体を丸くしていじける

真一「おい、氷雨(軽く氷雨を心配する)」

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