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ＨＥＲＯ

ＨＥＲＯ

さやか・・・女
ヒーローマンっぽい男・・・男
銀行強盗のリーダー・・・男
銀行強盗の子分・・・男
銀行員・・・女
警察官・・・男（声のみ）

（銀行）
さやかが銀行で順番待ちをしている
ピンポーン

銀行員：次の方どうぞ
男：あっ！はい。
銀行員：どういったご用件で。
男：これを、預けたいんですけど。
銀行員：・・・これは？
男：ああ、ここは使えないんだっけか。
銀行員：？？？
男：いいです。いいです。気にしないでください。
銀行員：そうですか。
さやか：あれ？あの人？

男が足早に去るとする

さやか：あのー。もしかしてヒーローマンの方じゃありませんか？
男：何を言ってるんだい？言ってる意味がよく？分からんでもないよ。
さやか：間違いですか・・・っていま分からんでもないって？
男：嘘、嘘。言ってる意味がよく分からない・・・なあ。
さやか：なんでためるの・・・やっぱ本人ですか。
男：ちがう・・・といえば違うし。
さやか：やっぱり。私、数年前に、あなたに助けてもらったんです。憶えてます？
男：何を言ってるかさっぱり・・・かも。

男達が入ってくる

リーダー：動くな！！！銀行強盗だ！
子分：そうだ！そうだ！動くと撃っちまうぞ！

銀行員が机の下のボタンを押そうとする

リーダー：おい！銀行員！
銀行員：はい！！！
リーダー：手をゆっくり上げろ・・・下手な真似すんじゃねえ。
子分：そうだよ！言うこと聞けよ！

さやか：銀行強盗ですよ！ヒーローマンさん。
男：そのようですね。
さやか：どうにかしてください。ヒーローマンさん。

リーダー：おい！お前ら！しゃべってんじゃねえよ。

男に銃を向ける

男：・・・。
リーダー：なんだお前・・・なにもんだ。名を名乗れ。
男：・・・坂田幸夫・・・とだけ言っておこう。
リーダー：意味ありげじゃねえか。何者だ。

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