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お願いします！おっぱいさわらせて下さい！

-胸に秘めたる純な欲望、虚な欲望-

お願いします！　−胸に秘めたる純な欲望、虚な欲望−

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　　※この物語に登場するウンチクは、事実とは異なる場合があるのでご注意ください。

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男　お願いします！
女　・・・・・・
男　お願いします！
女　・・・・・・
男　頼むよ！
女　・・・嫌です。
男　お願いだからさ！
女　嫌！
男　お願いします！
女　・・・・・・
男　どうしてもダメ？
女　ダメ。
男　ちょっとでいいからさ。
女　いやだ！
男　お願いします・・・おっぱい触らせて下さい！

　間。

女　頭おかしいんじゃないの？
男　おかしくないよ！　普通だよ！
女　はあ？　普通じゃないわよ。
男　男だったら、ごく普通のことなんだって！
女　ほんと気持ち悪いんだけど・・・
男　では訊くが、お前はどうして人間の女性にはおっぱいがあると思う？
女　はあ？　赤ちゃんに、・・・ご飯（母乳）あげるためにじゃないの？
男　違うな。間違っているぞ。
　　それでは、おっぱいの大小の有無に対して説明がつかないではないか。
女　はあ？
男　性淘汰という言葉を知っているか？　簡単に言うと、動物において
例えばライオンのオスにはたてがみがあるが、メスにはないだろ？
　　そういった、性別における違いを性淘汰というんだ。（←厳密に言うと違うが）

性淘汰の中には、性皮というものがある。
性皮とは、繁殖期に雌雄どちらかの身体の一部に異性を引き付ける機能を持ったものだ。
マンドリルは繁殖期になるとメスは胸が色づき、膨れ上がる。
人類に最も近いとされる猿の、ボノボのメスは繁殖期になるとお尻が大きく膨れ上がる。

それと同じように人間の女性は胸が膨らむのである。
他の動物は繁殖期に性皮が変化をするが、人間は繁殖期というものが存在しない。
人間は年中発情期で、繁殖が可能なのである。
なぜ人間が年中発情期なのかというと、人間が二足歩行を行うようになったことが原因だ。

人間は二足歩行を行うことにより、脳や手が発達し、英知を手に入れることができるようになった。
しかし二足歩行を行う身体になったために、子宮が小さくなってしまったのだ。
四足歩行の場合に比べ、生まれてくる赤ん坊の大きさが小さくなってしまう。
　　赤ん坊が未熟であるが故に、母親だけの力では子育ては不可能だ。食料の調達や外敵から家庭を守るためにはどうしても父親に傍にいてもらわなければならなかったわけだ。
　　そこで、人間は一年中発情期になることによって、パートナーをよそへ行かせないようにしたのだ。

女　え、なにそれ。だったらそんなの、夫婦が性欲だけで繋がってる関係ってこと？
　　それは違うと思うんだけど。ていうかいろいろ詳し過ぎて怖い。
　　どこからそんな知識得て来るの？
男　テレビや本からだ。飽くなき探求心の現れだ。

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