乳首が無限に伸びる話
ちくびが無限にのびる話


【登場人物】
 長瀬:理系男子。黒ぶちメガネ。理屈っぽいバカ。
 有馬:理系男子。赤ぶちメガネ。酒が大好き。
 今田:理系男子。金ぶちメガネ。たいへんなヘンタイ。
 堀田:文系女子。コンタクト。現実的な女。酒に強い。
    ちなみに有馬と堀田は付き合っている。


  場面は大学生の一人暮らしの部屋。
  同じサークルの4人は有馬の家で宅飲み中。
  男3人がコタツを囲んでいる。
  コタツの上には大量のお菓子とつまみと缶ビール。
  隣に机と椅子があり、堀田は椅子に座っている。
  机の上には大量の酒瓶とか缶とかパックとか酒とか酒とか。

  男3人は楽しく談話している。
  そんな中、堀田はたまにテレビを見つつ、男3人を冷やかな目で眺めている。
  男3人はなかなか酔っ払っているようだ。
  
長瀬「あのさ、最近ちょっと思ったんだけど、」
有馬「なに?」
長瀬「例えば、円柱があって、体積が一定とすると、底面の面積を小さくすると、円柱の高さが高くなるじゃん」
有馬「ああ、なるな」
長瀬「もしも、もしもだよ、乳首の体積が一定としたときに、乳首の底面積を小さくしたら、乳首って伸びるんじゃね?」
今田「ぶはあっ!」

  今田、吹き出し、酒をこぼす。

有馬「おいやめろよ! 汚すなよ!」

  堀田、近くにあったタオルとティッシュを有馬に軽く投げ渡す。

有馬「ありがと」

  有馬、今田、こぼれた酒を拭く。
  有馬、拭きながら、

有馬「なんで急に乳首の話になるんだよ」
長瀬「いや、こないだ授業中に突然思いついてさ。どうなんだろうって」
有馬「なんの授業?」
長瀬「有機化学」
有馬「関係ねー。」

  拭き終わる。

今田「でもさ、実際どうなんだろうな?」
有馬「なにが?」
今田「乳首が伸びるかどうかだよ」
有馬「いやいやいや、そこで乗ってくるなよ」
今田「でもさ、伸びるよな、乳首」
長瀬「伸びる伸びる! だって体積一定なんだぜ?」

  3人、無言で堀田の方を見る。
  堀田は相変わらず冷やかな視線。

  間。

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