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『コンビニに来た理由』

糸田…『理由』の男
バイト…ローテンション
店長…ハイテンション

店長、電話をしている様子。

店長「…はい。わかりました。それじゃ、はい。今日の３時にお待ちしていますので」

バイト、上手から登場。

バイト「おはようございます」
店長「それじゃ、また後で。失礼しますはーい。…あ、おはよう」
バイト「電話ですか？」
店長「そうだよ。昨日話したでしょ？今日18歳の子がバイトの面接に来てくれるって。その子から」
バイト「あぁ、なんか休憩の時独り言言ってましたね」
店長「うん。独り言じゃないけどね？しっかりバイト君に言ったけどね？」
バイト「聞いてなかったです」
店長「あぁ、なら独り言だね！ …ってバカァ！『休憩の時』って覚えてるじゃん!! 聞いてんじゃん!!」
バイト「店長朝からテンション高いですね」
店長「誰のせいでこのテンションだと思ってんのさ…。それと、ホラ」

店長、時計をバイトに渡す。

バイト「わぁ〜くれるんですか？」
店長「違うよ！時計見てよ！もう２時なんだよ!? バイト君今日のシフト１時からでしょ!?」
バイト「すいません」
店長「遅れるなら店に電話してよ！」
バイト「忘れてました」

バイト、携帯電話を取り出し掛ける。

店長、店の電話に出る。

バイト「すいません。いいとも見てたので遅れます」
店長「わかったぁ！じゃあその間、店は僕ひとりでがんばるね！ってバカァ!! め!!の!!ま!!え!!」
バイト「ですね」
店長「てか遅刻の理由いいともって！やる気あるの!?」
バイト「やる気はあります。いえ、ありません」
店長「どっち!?」
バイト「…さぁ？」
店長「さぁ？じゃないよ!! …バイト君、今日から先輩になるんだからしっかりしてよ？」
バイト「店長もう面接関係なく入れる気満々ですね」
店長「人手が僕とバイト君だけだからね」
バイト「２人でなんとかなりますもんね。このコンビニ。僕遅刻してる間お客さん来ました？」
店長「客の有無が最初!? せめて人数で聞いてよ！」
バイト「何人来たんですか？」
店長「いや、まぁ来なかったけど」
バイト「着替えてきますね」
店長「あ、スルーなんだ」

バイト、下手にはける。

店長、時計を見る。

店長「てか、もうこんな時間か。そろそろ用意しとこうかな？」

糸田、上手から登場。

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