ニッポンへいこう
『にっぽんへいこう』

   舞台の中央、椅子に座った男二人
   はしゃぐ男1と雑誌を読み、落ち着いた男2

男1「なー」
男2「・・・」
男1「なぁー」
男2「・・・」
男1「な」
男2「聞いてるよ、そんなはじゃぐなよ」
男1「だってよー来たんだよー」
男2「来たなぁ」
男1「ニッポン!」
男2「日本だなー」
男1「ついにー」
男2「ついになー」
男1「ニッポン!」
男2「日本だなー」
男1「なんだよ、ぜんぜん盛り上がってないじゃないかー」
男2「日本なんてぜんぜん興味がわかないよ」
男1「そんなこと言うなよ。こっちの奴らも結構ニッポンに行ってるわけだしさ」
男2「そうだけどさあ」
男1「でもさ、ニッポンに行った奴らはみんな定住してるってわけじゃないじゃん。
   だから、まだ誰にも知られていない場所とかもあるかもじゃん。
   アメリカなんてもう何千万人って単位で移り住んでて、目新しいものなんて何もないかもじゃん」
男2「まぁなーアメリカの方が土地も広いし優遇もされるしなー」
男1「(話を聞いてない感じで)そこでだ!俺は、敢えて未開の地に挑んでみたくなった訳よー」
男2「それで落ち着きがないってか」
男1「わくわくすんだろうがよー!!??」
男2「どうかな、後々現地で失敗しないようにデータのそろった土地の方が安心だと思うけど」
男1「つまんないやつだなー、もっと冒険心と好奇心を持たなきゃ」
男2「そんなことより、むこうの言葉はちゃんと勉強したんだろうな?」
男1「ばっちり!」
男2「言ってみろよ、聞いてやる」

   男1、片言で喋りだす

男1「ニッポンゴ ハ スコシ ダスケドモ ミンナヘノ カンシャ ヘノ キノ キ キ」
男2「気持ち」
男1「キムチ」
男2「気持ち」
男1「キモチ ハ キモチガ」
男2「60点」
男1「まだ全部言ってないだろー」
男2「ずいぶんたどたどしいな」
男1「なんだよおまえ日本語わかんのかよー」

   男2、喋りだす

男2「エブリバディへ感謝のフィーリングをエクスプレスするため日本語をスタディしました」

   男1、驚き

男1「ペラペラじゃねーか!!??いつ勉強したんだよ!」
男2「勉強ってほどじゃないよ、おまえこそそんなカタコトで大丈夫なのか?」
男1「・・・いけるって!このくらい話せればなんとかなるだろ」
男2「ふぅん、じゃあ問題」」
男1「お!よしこい!」
男2「日本の大都市を4つ答えろ」
1/3

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム