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Bomb!!

CAST
上平田♂…リア充。主人公その一。普通の男の子。普通ゆえに周りに振り回される。理性の長けている者がいつも不利益を被るのは世の常。
木之下♀…リア充。主人公その二。天才。天真爛漫な性格で誰にでもすぐ懐く（大家以外）。理工学の知識に長けていていつも自宅で実験とかしてる。あざとい。
坂本　♀…ドＳでリア充。プライドの高い高貴なお嬢様風のただの学生。女子供にはとっても優しいドＳ（親切）。野郎にはドＳ（サド）。いちばんカリスマ。
溝口　♂…ドＭでリア充。通称マゾぐち。坂本に蔑まれる事を至上の喜びとする変態。Ｍ極はＳ極に引き寄せられるので坂本とはいいコンビかもしれない。
大家　♀…めんどくさい日本代表。木之下が自室を魔改造しているのを許容している時点でこの人は変人だと思う。でもきっと悪い人ではない。

※一部録音音声を必要とする箇所があります

　　　　　　　　　　１

舞台はアパートの一室を魔改造して作った研究所。上手側に玄関、下手側にベランダがある体で書きます。
　テーブルがあり、その上には酒瓶やら食い散らかしたつまみが多数。
　同じ机に普通の男（上平田）と白衣の女（木之下）が突っ伏して眠っている。

木之下「ん、むーう…………」

　　　木之下、目を覚ます。

木之下「どこだここ……？　んむーあたま痛いな。なんか知らないけど、めちゃくちゃあたま痛いなー」
上平田「んぐ……」

　　　　上平田、目を覚ます。

上平田「どこだここ……」
木之下「どこだろね、あたしの部屋はこんなに汚くないし」
上平田「木之下……おまえんちか」
木之下「なはは」
上平田「（自分の顔をまさぐって）お前、俺が寝てる間に悪戯とかしてないだろな」
木之下「えっちな悪戯？」
上平田「それも含めて」
木之下「あたしも今起きたとこだし……んむー？」
上平田「どした？」
木之下「なーんか大事なこと忘れてるよーなー」
上平田「授業か？」
木之下「今日休日じゃーん」
上平田「そうなのか……」
木之下「なはっ。ねぼすけさんめ！」
上平田「……簡単に忘れてるんなら大事なことじゃないんじゃないのか？」
木之下「かも」
上平田「……俺もふたりで酒盛りしたことまではぼんやり覚えてるんだが」
木之下「美味しかったねー」
上平田「お前がつまみばっか食うから、俺は酒ばっか飲む羽目になったんだったな」
木之下「失敬な！　あたしだってちゃんと飲んでましたー。ほら、あたま痛いです。二日酔いです、ほら！」
上平田「ほら言われても……へんな体勢で寝てたんじゃないのか？」
木之下「うぐぐ、上平田だって同じ体勢で寝てたくせに」
上平田「俺は頭痛くないし、痛くてもそれはきっと二日酔いだ」
木之下「うぐぐ……」
上平田「そもそも……」
木之下「んむ？」
上平田「どうして俺達は酒盛りなんてしてたんだ？」
木之下「えー覚えてないのー？」
上平田「ああ」
木之下「あたしが呼んだんだよー」
上平田「なんで」
木之下「ぬふふん」
上平田「なんだよ、急に立ち上がって」

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