僕の彼女は不発弾
〜そして僕は爆弾処理班〜
『僕の彼女は不発弾〜そして僕は爆弾処理班〜』

登場人物

長谷川(ハセガワ)……某警察機動隊の爆発物処理班の一員。
           署内では「爆弾処理のエース」と言われている。
良子(ヨシコ)  ……爆弾。女性。ある事件のなかで長谷川と出会う。
村山(ムラヤマ) ……爆弾魔。通称「レッドボマー」。
           ターゲットは主にリア充。
室伏(ムロフシ) ……長谷川の所属している班の班長。
           娘を溺愛するマイペースなお父さん。


明転。長谷川が登場
爆弾撤去作業に当たっている

長谷川 「(ナレーション)僕の名前は長谷川。警察官だ。
     警察官といっても、僕の仕事は少し特殊で、大概の相手は人間では
     なく、爆弾だ。
     署内では、『爆弾処理のエース』だなんて言われてるけど、正直、
     ハードルを上げられているようで少し迷惑している。
     うちの班長が頼りなくて、仕事の度に胃が痛くなるのが目下の悩みだ」

   撤去作業を終える長谷川

長谷川 「ふう……任務完了」

   無線を取り出す

長谷川 「……こちら長谷川です。解除作業完了しました。
     室伏さん、聞いてます?え?娘さんにお父さん臭いって言われた?
     知りませんよ!加齢臭じゃないんですか?そんなの自分で解決して
     ください!切りますよ!」

   無線を切る

長谷川 「ったく、あの人は……」

   解除したはずの爆弾から、音が鳴り始める

長谷川 「ん……?何だ、この音は……?」

   爆弾に近づき、耳をすます長谷川

長谷川 「ま、まさか!?そんな馬鹿な!解除したはずなのに!」

   慌てて、再び爆弾の解除に戻る

長谷川 「くそっ、何が間違ってたんだ…!くそっ…わからない!
     不味い、もう時間がない!あと……10秒!?」

   解除することが不可能だと悟り、絶望する長谷川

長谷川 「ここまで、か…。室伏さん、すみません……」

   うなだれる長谷川。爆弾の音が止まる
   しばらくの間

長谷川 「……あれ?」

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