あめんぼ
『あめんぼ』 第六稿 2010・12・12版

 作 SHIGE

【登場人物】
* 徳永 香織 (演劇部部長・中3)
* 山崎 真也 (副部長  ・中3)
* 足立 はるか(新入部員 ・中1)
* 長谷川 麻実(演劇部OG・高2)

【第1場 オープニング】

 ◇ 軽快なBGMスタート。次第に幕が開くとそこは、演劇部の部室。拍手をしながら、真也とはるか、下手から明るく登場。中央下手に真也、上手にはるかが立つ。BGM、F・O。

真也  どうもー、グレート山崎デース!
はるか スマイリー足立デース!
真也  二人合わせてー
はるか (きざっぽく)どうも、木村拓哉です。
真也  波動砲、発射ー!って、ナンデやねん!
はるか あれ?ちゃいましたっけ?
真也  当たり前やろ、何で、山崎と足立でキムタクになんねん。ちゃんとしてーな。
はるか すんません。
真也  もっかい、いくで。二人合わせてー
はるか (ロボット風に)前田敦子デスゥ。
真也  パフッ!って、だから、ちゃうやろ!コンビ名やコンビ名!
はるか あれ、何でしたっけ?
真也  まったく、ちゃんと覚えとけよー、コンビ名はなー・・・(上手から、香織登場)あっ、やべ!

 ◇ 真也、マッハで腹筋を始める。

はるか あれ?山崎先輩、どうしたんですか?
香織  遅くなってごめんね。学級委員会、長引いちゃって。
はるか (振り返って)あっ、徳永先輩。お帰りなさい。
香織  真也、メニューどこまでいった?
真也  ああ、香織か。練習に夢中でぜんっぜん、気付かなかったよ。
香織  ふーん・・・夢中になるほど、何やってたの?
真也  何って見れば分かるだろう。筋トレだよ、筋トレ。百三十八、百三十九・・・
香織  へぇー・・・エネルギー充填、120%!
真也  波動砲、発射ー!・・・やっぱ、バレてた?
香織  とーぜんでしょ。足立さんにも、いっつも言ってるじゃない。真也の相手しないでって。
はるか すみません。
真也  何だよ、香織。遊んでた訳じゃないぜ。ほら、うちってコメディ、苦手だろ?俺は漫才を通じて、ボケと突っ込みのセンスを磨いてるんだよ。部のためを思ってやってんだぜ。そうだ、香織も入ってトリオで・・・。
香織  そんなことより、ほかの人は?
真也  いや、まあ・・・
香織  まあ、何よ。
真也  これで、全員っぽい。
香織  全員って、2年一人もいないじゃない。
真也  何か、2学期の中間がダメだったらしくて、4人とも勉強に専念したいって・・・。
香織  それって、辞めるってこと?
真也  わかんないけど・・・多分。
香織  ちょっと、待ってよ。足立さん、ほかの1年は?
はるか えーと、加世子とえりと・・・
香織  ごめんなさい、名字で言って。
はるか ああ、すいません。鈴木さんと原田さんと横山さんは、何か、3人で合唱部に入るっていってました。高橋さんは、聞いてないんですけど・・・
香織  高橋さんは、さっき、あたしに辞めたいって言ってきた。実は、それで戻ってくるのが遅くなったんだけど・・・わかった。とにかく、これからのことを考えましょ。照明は、当日は武田先生にお願いするとして、音響は、練習の時もいないと困るから、誰か、放送委員に頼んでみる。舞台装置は、元々そんなにないから・・・問題はキャストね・・・。
真也  ちょっと、待てよ。香織はそれでいいのかよ。
香織  どういう意味よ。
真也  どういうって、みんな辞めちゃっていいのかって意味だよ。
香織  本人が辞めたいって言うんだからしょうがないじゃない。演劇が好きじゃなかったってことでしょ。
真也  そんな決めつけるなよ。
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