MONSTER
―モンスター―
『MONSTER−モンスター−』

脚本/金森大輔

【登場人物】

黒琥 翔
富ヶ嵐 一巳 

押尾 佑
汐見 臨
佐東 美空

モンスター・桟生 禎

相賀
アナウンサー
被害者 3名











【オープニング】

心臓の鳴る音。

【映像】
政府より―

すべての日本国民に告ぐ。

三十年前、とある猟奇的殺人事件が世界各国で多発し、人々を恐怖に陥れた。

被害者には共通して、腹部を何物かで貫かれた形跡が確認された。

当時、この事件は、犯人の逮捕・射殺を以って収束を迎えた。

しかしそこには、国際会議によって伏せられた事実があった。

犯人はとあるウイルスに感染していたのである。

BGM

中央にモンスターが目を瞑っている。照明で薄暗くモンスターを映し出す。

感染者は、次第に人格を侵され、猟奇的な殺人を繰り返す。

明確な治療法や予防法はまだ解明されていない。

―そのウイルスの名は、Monster(モンスター)

モンスターの目が覚める。じっと前を見つめている。
正面から被害者が逃げてくる。後を追って黒琥が走ってくる。逃げる被害者の腹部を、
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