英語劇「The Crane Lady」(鶴の恩返し)
The Crane Lady(鶴の恩返し)
* 舞台上は照明消えたまま。
下手からナレーション(以後N)の二人が登場。(照明はNだけに)
舞台下手側の前方に立つ。
二人は客席にお辞儀をして挨拶する。
N みなさん、こんにちは。
今日は私たちの舞台を観に来てくれて、ありがとうございます。
これからみなさんに、素敵な物語をプレゼントします。
みなさんにとって、一番大事なものは何でしょうか?
そんなことを思いながら観てくれれば嬉しいです。
どうか最後まで思いっきり楽しんでください。
「鶴の恩返し」の始まり、始まり!!
N Ladies and gentlemen, welcome!
Thank you for coming to our play.
Today, we're going to tell you a very special story.
But first, I want to ask you a question: what is the thing that's most important to you.
Please think about that as we tell our story.
We hope you enjoy it. Now, let me begin.
* Nの二人を残したまま、舞台上照明はいる。
主人公の若者が山仕事をしている。
N 昔々あるところに、貧しいけれどとても真面目で心優しい、
一人の若者が住んでおりました。
ある日、彼が薪を拾いに山に行くと、
草むらの中から、傷ついた鶴がバサバサと飛び出してきました。
N Once upon a time, there was a young man who was very poor but kind.
One day, he went into the mountains to cut wood.
There, he saw a wounded crane fly out of the meadow.
* 鶴の羽をつけた役者が上手から登場。
足に罠がからまって、バタバタと苦しんでいる。
その様子を見て、若者に近づいていって手当てをしてやる。
若者 可哀想に・・・痛かったろう?
すぐに罠をほどいてあげるからね。(絡まった罠をほどいてやる)
若者 Oh…, poor crane. Are you OK ?
I'll get you out of that trap at once.
N 若者は、鶴に絡まった罠をほどいてやると、
空にはなしてやりました。
N He released the crane from the trap and set it free.
* 鶴は嬉しそうに若者の周りを一周まわると、
羽を上下にはばたかせて下手へ退場。
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