こんなの僕なんかじゃない
こんなの僕なんかじゃない
僕
黒子4人
自分
エキストラ 黒子
不思議な音楽が流れた後、幕開く。
舞台は大きく上段、下段に分かれている。
黒子は上段、下段に二人ずつ分かれていて、なにやら紙切れを一枚、持っている。
そして、下段中央のサスに照らされた少女が語りだす。
僕 「僕は今、演じています。」
黒子1 「身長は162cm。」
黒子2 「体重は49kg。」
黒子3 「1992年7月21日生まれ。」
黒子4 「申年、かに座、血液型はО型。」
僕 「僕は今、演じています。」
黒子1 「スカートの下にジャージ。」
黒子2 「紐リボンが嫌いだから、いつもしない。」
黒子3 「携帯のストラップは、相棒って呼んでる。」
黒子4 「そして、左袖が見事に解れてるカーディガン。」
僕 「僕は今、演じています。」
黒子1 「消極的、内向的だが、」
黒子2 「楽天的、外交的な面もあって、」
黒子3 「自虐的で、自暴自棄な面もあれば、」
黒子4 「自己中心的で、自意識過剰な面もある。」
僕 「僕は今、僕を演じています。」
黒子全 「彼女は今、彼女自身を演じています。」
僕 「何故かと言うと、」
黒子全 「何故かと言うと、」
僕 「僕は僕になりたかったから。」
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