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最終初期設定

最　終　初　期　設　定

主人公　　…『私』が死んでからつくりあげられた来世の姿。
影　　　　…『私』の死んでからの姿。
天使　　　…仕事熱心でけっこうおしゃべり。
悪魔　　　…仕事熱心で男勝り。天使と対立。
桜　　　　…客席でスタンバイしている変人達。１〜４人

緞帳があがる。舞台は真っ暗
なにやら楽しげな音楽。
女の子（影）の声がする。

影　　　「あぁ〜デートに遅れちゃう！行ってきます！」

影　　　「右みて〜　左みて〜　右みて〜　よ〜し！」（横断歩道を渡る）

影　　　「あ、忘れ物」（引き返す）

車のブレーキ音

衝突音

そして、救急車がやってくる。
サスの中に天使が一人。

天使　「小田絵梨香　16歳。
　　　　…彼女はもの忘れがひどかった。
　　　　家に教科書を忘れるのはもちろん。
　　　　友達との約束、携帯の暗証番号、さらには水泳大会に水着を忘れるなど、とにかく酷い忘れようだった。
　　　　…しかし彼女は、それが原因で、死ぬことになるとは思ってもみなかっただろう。」

点灯。
影と主人公が登場。
主人公が歩いている後に影がついてくる。主人公と動きを真似ながら。

主人公　「なぁ、鬱陶しいんだけど…。」

影　　　「…。」

主人公　「何？」

影　　　「…。」

主人公　「ついてくるなよ。」

影　　　「…。」

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