かくれもの
〜かくれんぼで見つけたわすれもの〜


かくれもの    〜かくれんぼで見つけた忘れ物〜

青年     …16歳。普通の高校生。典型的な主人公。男。
支配人(声) …お遊びの主催者。男(女でも可)。
参加者A   …40歳。最近失業したサラリーマン。自殺願望あり。男。
参加者B   …29歳。花嫁修行㊥且つお見合い相手募集㊥。女。
参加者C   …14(できれば12がいいけど)歳。金持ちのお坊ちゃま。男。
参加者D   …16歳。青年の知り合い。引っ込み思案でおとなしい。女。
副支配人×3 …当ゲームの説明係。支配人を慕っている。女=①、男=②③
Dの友人×3 




暗闇の中、ひとつの光が一人の少年を照らす。


青年   「ここは…?一体…何処だ…?」


沈黙が続く。青年の不安は徐々に募る。


青年   「なぁ…誰か居るだろ…? …答えてくれよ!」


突然アナウンスがながれる。


支配人  「参加者が全員揃いました。よってこれより、かくれんぼを開催いたします。」

青年   「…は?」

支配人  「鬼は貴方達です。各自 “大切なもの”を24時間以内に探し出してください。
      大切なものが隠れます。一緒に10秒数えましょう。カウントダウンはじめ。
      10・9・8・7…。」

青年   「かくれんぼ? …大切なもの? …いや、わけがわからねぇ…。どういう意味なんだ?」

支配人  「…2・1・0。もういいかーい?」

副支配人 「もういいよぉ〜。」(声のみ・遠くで)

支配人  「大切なものが隠れました。それでは探してください。よーい、ドン!」


「ドン!」で、青年を照らしていた光が少し広がる。
上手、下手から、人々は探し回るように、考えるように空間を行き来しはじめる。


青年   「え…?あの…(人にぶつかる)あ、すみません…。あ!ちょっと聞いていいですか?よく意味が分からなく…て…。(人ごみが消える)
      誰か…誰か、いませんかー…? …いません…よね…。」


沈黙に耐え切れなくなって、しゃがみこむ青年。すると、首に縄をつけたサラリーマンが登場。青年に躓いて転ぶ。


青年   「いっった!!!」
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