IRIS
登場人物  


真吾
里美


  あるアパートの一室。徹がくつろいでいる。服装は黒いローブのような
  フード付きのダボっとした服。漫画を読んだり、カップ麺を食べたりしている。
  そこへ真吾が帰ってくる。



真吾:ただいま

徹:よぉ、お帰り真吾。遅かったな。

真吾:…徹?

徹:よっ。

真吾:…え?…なんで徹がいるの?

徹:親友の家に遊びに来ちゃ駄目なの?

真吾:いや、別にいいけど…。ていうか、本物の徹なの?

徹:は?なにその質問。

真吾:え、だって…

徹:俺が俺以外にいるのかよ。なんなら俺しか知らないお前の恥ずかしエピソードを
  赤裸々に語ってやろうか?あれは高校二年のとき、お前は当時好きだった
  七尾さんの前で階段に躓きこけてしまい、その際にズボンが下がりケツを…

真吾:わあああああ!!もういいもういい!お前が本物って良く判ったから!

徹:ここからが面白いのに。

真吾:ていうかどうやって入った?鍵は?掛かってたよね?

徹:お前なぁ、今時鍵掛けただけじゃ駄目だぞ?甘い甘い。

真吾:そうですね。現に入ってる人がいますもんね目の前に

徹:里美は?来たときからいなかったけど

真吾:用事があるとかで出かけてる。ついでに夕飯の買い物してくるって。
   そろそろ帰ってくると思うけど

徹:そうか。あいつ料理上手いからなぁ。俺の分まであるかな?腹減ってよ。

真吾:お前カップ麺食ってるじゃんか。てか、そのカップ麺俺のだよね?

徹:だから?

真吾:だからじゃねぇよ!侘びの一つでも入れろ!

徹:いいじゃん。お前のものは俺のものだろ?

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