Parsons2
Parsons2

ここは天国。どんな人間に生まれたいのかを希望し、選択するところ。
神に認められれば、その力によって選択した人間として来世を生きる事が出来るのである。





舞台は、中央に箱馬がひとつ置いてあるだけ。
神の声はマイクで出す。

明転。

箱馬に座っている伊達。
金森は捌けている。

金森「あなたは人間ですか?」
伊達「はい。私はただの人間です」
金森「あなたは男ですか?」
伊達「はい。私はただの男です」
金森「あなたはどうしてただの男なのですか?」
伊達「ひげが生えるからです」
金森「あなたはどうしてただの男なのですか?」
伊達「ジェットコースターで、もわっとなるからです」
金森「あなたはどうしてただの男なのですか?」
伊達「一生に一度は非行に走るからです」
金森「できることなら何男になりたいですか?」
伊達「山男になりたいです」
金森「どうして山男になりたいのですか?」
伊達「彼らはワイルドだからです」
金森「わかりました。あなたを山男にしてあげます」
伊達「ありがとうございます!」

暗転。

役者交代。
箱馬に座っている金森。
伊達は捌けている。

明転。

伊達「あなたは山男ですか?」
金森「はい。わたしは山男です」
伊達「どうして山男なのですか?」
金森「山が好きな男、略して山男だからです」
伊達「どうして山男なのですか?」
金森「足が尋常じゃなく大きいからと言われますが、わたしにとっちゃあこれが普通なので尋常だと思っています」
伊達「どうして山男なのですか?」
金森「足が尋常じゃなく臭いからですが、これは他の人のを嗅いだ事がないので関係あるかは分からないです」
伊達「何か悩みはありますか?」
金森「冬が寒くて寒くて、弱っちゃいます」
伊達「できることなら何男になりたいですか?」
金森「雪男になりたいです」
伊達「どうして雪男になりたいのですか?」
金森「彼らは雪が好きだからです」
伊達「わかりました。あなたを雪男にしてあげます」
金森「ありがとうございます!」

暗転。
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