START・POINT
「START・POINT」
黒川 零
キャスト 宮城 航 19歳
関根 綾香 19歳
関根 貴文 20歳
アリア 年齢不詳
幕が開くと、アリアが机に伏して寝ている。退屈そう。
アリア「はぁ…退屈」
アリア、ものすごくだらけている。ふと客席を見るとお客さんの姿が。
アリア「やばっ!もしかしてもう本番!?」
あわてるアリア。
アリア「うっわー!(客席に向かい上品に)大変失礼いたしました。
ただいまより、上演開始いたしますのでどうぞごゆっくりごらんくださいませ。」
…なんて、いまさら取り繕っても無駄よね。私の名前はアリア。みなさん、どうぞよろしく。
私は、まぁ…簡単に言うと受付嬢みたいな仕事をしてるんだけどね、」
航「…。」
航、入場してくる。しきりにポケットの中を気にしている。
アリア「あ、お客さん来ちゃったから、舞台の説明はこれでおしまい。」
航がまごついている。
アリア「何ボケッとしてるの、さっさと座って」
航「はぁ」
航、置いてあった椅子に座る。
航「ココは…天国ですか?」
アリア「違うわよ。天国入り口。」
航「入り口?」
アリア「そ、あんたに心残りがあるせいでまっすぐ天国に入れないのよ。」
航「どうすれば、天国に入れるんですか?」
アリア「心残りを消す。」
航「そんな簡単に言われても…僕の心残りは、この世の方のことだし…」
アリア「分かってるわよ。だからアタシの仕事が増えるんでしょ?」
航「仕事…?」
アリア「さてと、じゃ、はじめるわ。名前と年齢と、性別…は見りゃわかるから、
どういう理由があってここに来たのか。
それと、あんたの希望。説明しなさい。」
航「命令形ですか…?」
アリア「くだらない事気にしない!はい、あんた、名前は?」
航「僕は、宮城航といいます。年は19。(アリア、メモを取っている)
それで、どういう理由があってここに来たのかって言うと…。」
少し間。
1/8
面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種
Windows
Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。