My Dear
―the last epilogue―
My Dear/あの空を憶えている/またね―。/伝えられない物語/終末の詩/
true songs/キセキ/悲歌/君に、捧ぐ/灰歌(ラブソング)/…

原作:あやな。『終戦の日』,改編:RsB

→以前書いた『いつか―。』のアンサーストーリー(機会があったら別バージョンも)
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氷宮 八重    15歳 尋常中学生徒。軍に絶大なる影響力を
            有する家の長女。辛い時こそ笑うタイプ
穂ノ原 銀生   15歳 尋常中学生徒。クラスの人気者。銀髪
            八重とのスキンシップはあまりしない 
穂ノ原 金色   17歳 銀生の兄。足に障害を持つ。金に近い茶髪
凪        12歳 はつの妹。八重を慕う。銀生をしろにいさま、金色を
            こんにいさまと呼ぶ  
はつ       16歳 八重に仕える使用人(メイド)
氷宮 総司    18歳 八重の兄。軍の重要人物。若年ながら中将
ガイア      18歳 総司の親友。軍の重要人物。中将。
            隠れ設定(ガイアさんは長靴形系移民であの国の人)
豊洲       36歳 赤紙配達人(『いつか―。』の幻のあの人)

先生       ?  (最初だけと、ACT12あたりの食堂のおばさん)
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prplogue
教室。授業のワンシーン。
銀生と八重以外にも数人いる。二人以外の人が兼ねる

先生 …日本国は、神の御子であらせられる天皇陛下が…
銀生 (先生のほうを見ない)
八重 …(銀生をみて苦笑)
先生 日本国がここまで栄えたのは誰の恩恵か
八重 天皇陛下さまです
先生 そう、我らが遍く天照大神が天皇様のご先祖様であらせられる先代天皇様にお力を  
   貸してくださるからこそ、大日本帝国は発展し続けた。その利益を奪おうとする他国との
   戦いは避けられん
銀生 …(「嘘だ」)
八重 …
先生 おのおの、いつも手榴弾はもっておろう。女子には改めて渡すものもある
銀生 (目線を八重へ)
八重 (苦笑)
先生 天皇様の為に命を賭すことが、我々に許された特権である。死を恐れるな
   敵の手に落ちるくらいなら死を選べ。「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪禍の汚名を
   残すことなかれ」、それが神への忠義だ!!
銀生 …(くだらない、戦陣訓だろうに)
八重 …
銀生(語り) 何が間違いだったのだろう
先生 敵がたとえ怪我を負っていようと情けをかけるな、奴らは神を侮辱する愚かな者どもよ、
銀生(語り) 何をおかしい?
先生 破滅させろ
銀生(語り) いや…
先生 根絶やせっ
銀生(語り) きっと…
先生 君らもいずれは聖戦へ召集されよう、
銀生(語り) …きっと、この時代が
八重(語り) …きっと、人の持つ欲が、
先生 神の為に死を選べっ、それが忠義だっ
銀・八(語り)全てが、間違っていたのだろう


ACT1
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