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７３０５日後への伝言

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『７３０５日後への伝言』

CAST

竹本　夏
　　　　三村　蛍(ほたる)
　　　　谷山　時雨(しぐれ)

　　　　　　舞台上に時雨と蛍
　　　　　　挙動不審に歩く蛍の肩を、後ろから叩く時雨
　　　　　　驚く蛍

　　蛍「なんだよ、時雨か。びっくりさせんな」
　時雨「なんだよ、蛍か。……で、何処に行く？」
　　蛍「トイレ。一緒に行くか？」
　時雨「便所くらい一人で行け。でも、トイレはそっちじゃないな」
　　蛍「あ、そうだったか？　いやー最近若年性痴呆症で」
　時雨「お前の記憶、めっちゃ鮮明だろ」
　　蛍「結構」
　時雨「そっちにはタイムマシーンがあるだけってお前知ってるよな」
　　蛍「そうだったんだー。俺知らなかったよー」
　時雨「そっかー☆　嘘付け」
　　蛍「……さて、どーするか」
　時雨「そっちは現在政府の管轄下だ。戻れ、蛍」
　　蛍「そういう訳にもいかねえ」
　時雨「……蛍」
　　蛍「わかった」

　　　　　　時雨につれられ、反対方向に行く蛍。
　　　　　　が、途中で振り切り、走り出す。

　時雨「待てって！！　蛍！！！！」

　　　　　　追う時雨
　　　　　　二人退場
　　　　　　夏登場
　　　　　　ベンチに倒れこむ

　　夏「アーもう最悪！毎月毎月、模試、模試、模試、模試……。毎日毎日補修……」

　　　　　　起き上がる

　　夏「このままじゃ貴重な青春がたかが紙切れ一枚に侵食さちゃう！　たかが入試よ？　なんで貴重な休みまで使ってそんなもののためにがんばらなきゃならないのよー！！」
　　
　　　　　　再び、不貞寝

　　夏「最悪だわ。最悪。明日には中間の結果が返ってくるって言うのにー」

　　　　　　蛍登場、夏を見つけるなり走ってくる

　　蛍「夏？　夏だよなあ？！」
　　夏「は？（少し考える）いーえまったくの別人。つーか夏って何？　新しい生命体？」
　　
　　　　　　夏、去ろうとする

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