脚本ダウンロードサービス

監獄

監獄

サトウ：囚人が脱出しないように見守ってる刑務官。いたって普通。
タカハシ：拷問が得意な刑務官後輩。
スズキ：いつも逃げ出そうと画策してる囚人。
ワダ：入ってきたばかりの囚人。
全員♂

(開幕)

舞台→すでに収容されているサトウが一人だけいる。
壁をガリガリこすっている。

スズキ：(息が切れてる)よし、あと少しで・・・！！
サトウ：ほら、キリキリ歩け！
スズキ：やっべ！(壁の傷を隠す)

サトウに連れられてワダ登場

サトウ：ここが、今日からお前の部屋だ！
ワダ：は、はい・・・。

牢屋に収容される囚人②。

サトウ：いいか、間違ってもここから脱獄したいなんて変な気を起こすんじゃねえぞ。
ワダ：はい・・・。
サトウ：まあ、脱獄してもすぐ捕まるだろうし、捕まっても今日以降は・・・ふっ。
ワダ：え？
サトウ：そういうことだ。脱獄なんてすんじゃねえぞ。っと、俺はちょっと行くか。
(去り際に)スズキ、なんかお前・・・・・・随分疲れてそうだが・・・大丈夫か？
スズキ：だ、大丈夫で〜す・・・！
サトウ：具合でも悪いなら直ぐ言えよ。

サトウはける

スズキ：(はけるのを見送って)・・・はあ。助かった〜・・・。もう少しでバレるところだったぜ・・・。(壁を何かで塞いで)・・・えっと・・・隣の新人！聞こえるか！？
ワダ：あ、はい！・・・スズキ、さん、でしたっけ？
スズキ：おう！お前は？
ワダ：ワダ、と申します。よろしくお願いします。
スズキ：こりゃあまた丁寧な奴がこんな処に来たもんだなあ！
ワダ：そうですか？
スズキ：おうよ！だって前までそこにいた奴は、話しかけるだけでキレる奴だったからよお！
ワダ：そういうスズキさんも、明るくていい人っぽそうですよ。
スズキ：人は見かけじゃないぜ？俺はな、これでも５年間ずっと泥棒をやってきたんだ！
ワダ：それは凄いですね・・・。泥棒なんて、僕には無理です。
スズキ：はっはっは！・・・・はあ、疲れた。
ワダ：どうかしましたか？
スズキ：ん？それは・・・っと・・・どうしようか、言っちゃおうかなあ・・・言っちゃうか！
ワダ：？
スズキ：実はな、俺、今脱獄のための穴掘ってんだよ！
ワダ：え！？
スズキ：しかも、もう直ぐ外に通じるんだよ！
ワダ：で、でもさっきの刑務官さんが、脱獄すると・・・・って・・・
スズキ：そんなの見つかんなきゃ良いんだよ！あんなのただの脅しだ！
ワダ：そ、それはまた・・・
スズキ：なんだったら一緒に脱獄するか？って、部屋違うから無理、か。
ワダ：あ、僕の事は気にしないでください。僕は、ここでしっかり罪を償いますから。
スズキ：？

サトウとタカハシ登場。

1/4

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで！