Sing me a farewell song...
「Sing me a farewell song...」 〜Silent Revolver -Past episode.-〜
(「スィングミー ア フェアウェルソング...」 〜サイレントリヴォルバー -パストエピソード.-〜)
作 玄崎 尭(げんざき ぎょう)
【登場人物】
○土竜会
・ツチウラ キョウイチ (♂ age24) 横濱の新興勢力、土竜会の若き求心的存在。
・タケダ マコト (♂ age29) 土竜会の若い衆。キョウイチの部下で幼馴染。
・ツチウラ クニゾウ (♂ age52) 土竜会会長。キョウイチの父。
貧民層から一代で組織を創りあげる。
・ツチウラ エイジ (♂ age11) クニゾウの次男。キョウイチの弟。
○華僑
・李鵠(リー フー) (♂ age47) 中華街を取り仕切る華僑の大富豪。通称李大人。
・李小麗(リー シャオリー)(♀ age21) 李鵠の娘。キョウイチの許嫁。
○珈琲店「La chatte noiret」(カフェ ラ シャト ノワーレ)
・ミナセ マイ (♀ age20) 「La chatte noiret」に住み込みで働く女の子。
・ミナセ アイ (♀ age15) マイの妹。
・ナルサワ ミチ (♀ age38) 「La chatte noiret」オーナー兼バリスタ。
一児の母。
・タタラ カスミ (♀ age57) 「La chatte noiret」の常連客。
銃工(ガンスミス)。
○刺客
・クリネックス (♂ age34) リーダー格。
・スコッティ (♂ age30) ナイフ使い。
・ネピア (♀ age32) 格闘家。
【物語の舞台とか資料】
・簡単にいうと、架空のお話。
(飛行機なかったり核なかったり←そうしないとどうしても日本が負けるから…)
・戦争終結からまだ日の浅い横濱。煉瓦調。
・一応痛み分けの形で戦争が終了した後、帝国の財政が破綻し、
有力な各都市の自治による都市国家化(古代ヨーロッパのポリスみたいなもので
市街地の外は特に無法化)が進もうとしている。
・土竜会(どりゅうかい)
戦前に横濱で結成された義侠の集団。ツチウラクニゾウを会長とする。
戦後裏社会で急速に台頭する。
・珈琲店「La chatte noiret」(カフェ ラ シャト ノワーレ)
横濱の郊外にある珈琲店。
・Silencer(サイレンサー)
静寂なる殺人代行業者として闇の社会で名を馳せる。
手に触れたものを通じて「止まった時の世界」へ行き来できる「力」を持ち、
回転式拳銃(リヴォルバー)という自動化の波に逆行した拳銃を愛用するのが主な特徴。
20年以上前横濱を拠点として活動していたとされるが、
殺害の具体的手段、実態、素性等は殆ど不明。
プロローグ
シルエット。
ベッドのようなものに仰向けに寝かされている男。
男、微動だにしない。
やがて、一人の女の影が姿を現し、男の枕元まで近づく。
スポット。女――タタラ。
タタラ アンタはここで終わった。普通ならそれっきりさ。
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