もなか

もなか  




登場人物

亮介
裕美子








一場
   明転。
   裕美子が出かける準備をしている。
   テーブルの上にはもなか。

裕美子 (隣室に向かって)茜〜。いい加減起きなさいよ!。茜〜。
茜   (声)あと5分〜。
裕美子  もう!お姉ちゃん、行くからね。台所に朝ごはん用意してあるから、ちゃんと食べな
     さいよ!
茜    (声)いってらっしゃ〜い。                                  
裕美子  あ、テーブルのもなかは食べちゃだめよ。
茜   (声)わかってるよ〜。ね〜、おくれるよ〜
裕美子  言われなくても分かってるわよ。

   裕美子、出て行く。 
   しばらく間。
   亮介、入ってくる。

亮介  (もなかを見つけて)お!

   亮介、もなかを食べる。食べる。最後の1個を手にとってふとまじまじと見て、

亮介   あ!

   亮介、何かを思い立った様子。出ていた皿を台所に片付け、もなかをくわえながら退場。
   しばらく間。
   茜が起きてくる。                                            

茜    ん〜、おなかすいた〜。
                                         
   茜、そのまま素通りして台所へ。
   パンと牛乳持って戻ってくる。

茜    なによ、パンと牛乳置いてあるだけじゃん。えらそうに。

   と言いつつ食べる。その辺にある雑誌など読みながら。
   しばらくパラパラと読んでいるが、次の雑誌に手を伸ばしまたパラパラと。

茜    あ、これ先月号じゃん。

   他の雑誌を探すがそのうち

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