時空倫理
「時空倫理」作 揚村 甜記
この作品は揚村 甜記が著作権を所有しています。
他者様の作品も似た様なものがございましょうが、この作品は揚村 甜記が書いて考えた作品です。
くれぐれも訴え等の無いように……
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登場人物
今吾 璃夷保(イマア リーホ)・・・・川治の助手。一応、主人公ということで 性別 女
川治 賢夢(カワジ ケンム)・・・・・天才系天然科学者。性別 男
ホリー・マイア・・・・・・・・・・・・川治の先輩にあたる科学者だった人。性別 女(以下 ホリ)
柴屋 歌乃(シバヤ カノ)・・・・・・川治の助手B。性別 女
山村 真吾(ヤマムラ シンゴ)・・・・雑誌の記者。性別 男
鈴川 来夏(スズカワ ライカ)・・・・右に同じ。性別 女
黒服の人 ・・・・・・黒服の人
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「時空倫理」作 揚村 甜記
音楽
ステージ中央にスポット
今吾が一人で語る
なんちゃって背中に羽がついている。
今吾(客席を向いていない)……(気がつく)あ、どうも、私天使……じゃなくて、今吾 璃夷保といいます。
今野とか今口じゃなくて今吾って言うんですよ、い・ま・あ。どうぞよろしくお願いします。
それじゃあ会場のみんな、一斉に言ってみよー!せーの……じゃなくて。
突然な展開ですみませんが自分たちの未来ってどう思います?
タイムマシーンがあって、アンドロイドが街角を歩いていて、黄色いプロペラで空を飛べる
そんな時代でしょうか?
明かりがついていく
川治研究所の一室。
室内は机がいくつか、そしてその上には大量の紙の束。
机には川治が何かの計算をしている。
今吾気にせず続ける
今吾 それとも、木がなくなって、空気が悪くなって、人が必死に生きる
そんな時代でしょうか?
これは、そんな時代に向かうための過程のお話なんですよ。
川治 なに壁に向かって話しているのだね今吾君。まったく……いつのものことながらその幻覚症状は抜けなのかい?
今吾 え、川治教授?あれ、お客さんは?
川治 ……そこは壁だよ壁。理化学的にも数学的にもそこはどう見たって壁。
今吾 でも、つい先までお客さんが
川治 壁だ。まったく、薬やってるわけじゃないんだからどうにかしてよその癖。
今吾 仕方ありませんね、それじゃあ私はヴァルハラに帰りますから。ランラララランランラー(←歌いながらその場をくるくると)
川治 ちょっとまたれ!今吾君
今吾 何でしょ?
川治 その背中に付属されている白いオプションは何なんだね?
今吾 ああ、羽ですよ、羽。最近の流行ってやつですよ。どうです、かっこいいでしょう
川治 ……この研究所の規律、その14
今吾 はい、この研究所および研究施設内に私物の持込は必要最低限の物とする。必要でない物は持ち込むことを禁止する。以上
川治 私にはそれは必要のない物だと思うのだが
今吾 必要です。これはファッションの一部です。髪を染めたり、ピアスを通すのと同じことです。
川治 だから、それがいけな言っているのだろうが、早いとこ外しなさい
今吾 ……でも
川治 …………スイッチ……(呟き)
川治の手にはどこからかお約束のスイッチが握られていてる
今吾 あああああ!!分かりまりした、分かりましたからそれだけは!!!
川治 よろしい、私は分かってくれると思ってたよ。
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